先日、5月19日(水)の日本経済新聞「東京・首都圏経済」欄にこんな記事が出ていました
石原都知事を「さすが!」と尊敬したくなる話です

話は、東京23区の区長会が、「用途地域の決定権限について特別区に決定権限がある方が、円滑な指定が可能になる」と原口地域主権推進担当相宛に要望したことに対するものです

区長会は
①広域的な調整が必要となる事案は知事と特別区が協議して解決すべき
②都が区域を越えて策定する都市計画区域マスタープランなどで都市の一体性は確保されている
③用途地域の指定権限を特別区に移譲しても、都市計画の一体性を損なうことにつながらない
と主張しています

一方、石原都知事は4月下旬の記者会見あるいは5月21日の記者会見で
①区や市がそれぞれの判断で権限を行使すると、東京はばらばらな都市になってしまう
②都市計画の整合性の問題もあり一方的に区がやるのはいかがなものか
などとおっしゃっています

なぜ、石原知事がすごいのかというと
①記者会見では、「確かに区にも言い分があるのだろう」的な発言をしたうえでのこの発言である
②小生も23区内に住んでいますが、区(区長、区会議員)のレベルは、大局観にかけ、ただただ選挙に当選したい的な人たちも多い
③小生の住む区では、セットバック(※)ですら不十分
④電車や道路に乗っている限りではよくわかりませんが、隣の区との境界も入り組んでいますから、一体感のある政策が望ましい
などと思うからです

※セットバック:土地に接する道路の幅員が4m満たない時に、道路の中心から2m後退して建物を建築すること

東京都のホームページには石原都知事の記者会見の様子が載っています
どこかの政治家に比べたら、発言も明確で、マスコミにも怯みません
政治家はずばりと明言することも必要です
本当のことは、ずばりと直言するほうが信頼度が増します

本来なら、国政で活躍してほしいのですが too late ということでしょうか。。。。

#59011;東京都のホームページより
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/kako22.htm

経済同友会の道州制提言にも一刀両断です