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ゆうちょ銀行と中小企業と政府系金融機関(ゆうちょ銀行の一つの役割) [少し政治的な話を。。。。]

ゆうちょ銀行が銀行として生きていくためには融資業務をどうするか!ということを考える必要があります
お金をお集めることと違い、お金を貸すというのはなかなか面倒なことです

極論すれば、
①お金は、信用力と金利で集まりますが
②お金を貸せば返してもらわなければいけません
この「お金を返してもらう」ノウハウが難しいのです

日本最大の預金高180兆円を有するゆうちょ銀行も、この貸出業務がないと銀行と言うにはやや気恥ずかしい部分があるのではないでしょうか

ところで
景気が悪くなると何故かしら話されるのが「中小企業がたいへん」という話がわきあがってきます

そういうときには必ずと言っていいほど
①金融政策がどうのとか
②中小企業向け対策融資
というような政策が議論されそして対策として具体化されるようです

おかげで、いわゆる中小企業は借金漬けになってしまいます
売上増・利益増につながる対策がない限り、なかなか業況も改善しない企業が多いのが実情です

かつて小泉改革の中で、政府系金融機関というのが話題になりましたが、
「民でできることは民で。。。。」
ということが理由だったような気がします

この時俎上に上った代表的な政府系金融機関と呼ばれた金融機関の融資残高は80兆円弱です
これらの金融機関は、今でもやはり国の政策の影響を色濃く受けています
(参考)
  ①政策投資銀行   (融資規模 約12兆円)
  ②商工中金      (融資規模 約10兆円)
※③中小企業金融公庫(融資規模 約 8兆円)※
※④国民生活金融公庫(融資規模 約 8兆円)※
※⑤農林漁業金融公庫(融資規模 約 3兆円)※
  ⑥住宅金融支援機構(融資規模 約35兆円)
    計                   76兆円

※③④⑤は日本政策金融公庫 として統合 (融資規模25兆円)

商工中金のように自前で預金業務を行っているところもありますが、
これらの政府系金融機関は、どちらかというと貸出を主業務とする金融機関です
いっそのこと、これらの政府系金融機関とゆうちょ銀行が一緒になったらいかがでしょうか。。。。。

そのためには、
1.ゆうちょ銀行は、預金の預かり限度額縮小し、企業規模を縮小しましょう
2.政府系金融機関は、行っている業務を整理・統合しましょう

この二つを行うことで、国の基本的な政策に沿った「企業の育成」のための強固な組織を作り上げてみたらいかがでしょうか

①組織を統合することの労苦にあえて挑戦
②組織の肥大化を監視
しながら、ゆうちょ銀行の銀行としての形を作っていったらいかがでしょうか。。。。

「民でできることは民」でと言いながら、結局、「民でできないことを国」でという考え方は変わらないようです
それならば、いっそのこと、国策企業育成銀行を作ればいいのではないでしょうか

今の政府系金融機関の規模では、今のゆうちょ銀行の資金量は余りありますが
一部の資金は、低利で各銀行に業務委託をする(いわゆる代理貸付)等すればいいのです

銀行員に聞いてみてください
1.ゆうちょ銀行がいわゆる完全民営化することの是非を・・・・・多分、NOという人が多いはずです
2.お金は足りないかどうか・・・・・総論では預金はほしがらないのが実情です

今、銀行には資金がじゃぶじゃぶで、かつ、銀行のメガネに適う貸出先が少ないのが実態です


民間銀行の首脳は、「日本郵政の民営化」が後退したことを憂うような発言をなさる方が多いように見えますが
実情はそうでもないかもしれません

180兆円もの資金が暴れまわる方が、金融秩序をおかしくしてしまいます

民営化という前に、
①株式会社化を徹底すること
②経営の透明性を高めること
が、ゆうちょ銀行及び政府系金融機関それぞれに求められているのです

融資業務で余った余力を、企業育成に光を与える銀行になってほしいものです

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