「企業寿命20年」説 [ご商売の無駄話(beni色のessay)]
人生に寿命があるように企業にも寿命があります。
人の人生は健康管理次第では伸ばすことができますがどこかに終点はあります。
ところが、企業の寿命は「業務改善」「業務のやり方改善」を絶えずやることで終点をどんどん伸ばすことができます。
最近は「企業寿命」も短くなりました。
・国際競争の激化
・IT・AIの進化
がその原因です。
また「必要性」の寿命もずいぶん短くなりましたので「売れていた」「流行っていた」ものやことが突然売れなくなることも増えました。
近年の企業経営で特徴的なのは、
①飲食・サービス業が増えた
・参入が容易なだけにライバルの出現も早くかつ多いです
・利益率が低く非正規の温床になる
②「接遇向上」に経営の力点を置いた失敗
・「接遇」は常識であり経営テーマではありません
・キャビンアテンダントを「接遇」講師に迎えても、「そんなことやってるからJALは倒産した」と言われるだけです
・「いい商品」を「相応の価格」で「素早く対応」すればお客さんは満足します
③「明日の生活を豊かにする」という労働哲学がない
・「働き方改革」と言ったところで「お金をもらう」という「プロの仕事のやり方」を忘れてはいけません
・「改善」のない「楽」はない
日本経済に低迷感が強いのは「経営哲学」が欠如したままの企業が多すぎるからです。
・基本は変わらない
・目先の変化は速い
・見てくれに酔う経営者が多い
・内部留保は必然(自己資本比率の向上)
です。
「工夫」や「改善」なき企業が長続きするはずがありません。
「企業寿命が20年」というのも長すぎです。
今は、5年10年でも長いかもしれません。
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