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電車で席を譲るということ [通勤電車の光景]

満員の通勤電車に毎日のように乗っていないとわからないことがあります。

以前から苦々しく思っていたのですが、「お年寄り」「妊婦さん」「けが人」「体調の悪そうな人」には、「席を譲る」ということは普通にあることではないかと思います。

持って回った言い方で申し訳ありません。


私の乗る東京の通勤電車の「優先席」の吊革はオレンジ色です。
そして、「携帯の電源はOFF」という注意書きもあります。
(本当に電源をOFFになさる方はいらっしゃるのでしょうか。。。。)

しかし、最近の「優先席」の状況はと言えば、(特に女性の方に多いのですが)
スマートフォンに夢中のまま座り込んだ方がすごく多いのです。

先日のことです、マタニティマークをバックにつけた妊婦さんが優先席の前に乗り込んできました。
たまたま、優先席に座っていたものですから、私が立ち上がって代ってあげたのですが、お隣のスマホ姐さんはお気づきにならない様子でした。

マタニティマークの女性も、座るや否やスマホ開始です。お元気で何よりです。


そうかと思うと、乗換駅のホームで、ハンカチを口に当てて、しんどそうな様子の女性の方がいらっしゃいました。
無理して乗りこまなくても、少しホームでお休みされたらいいのに。。。」とも思いましたが、「この暑さでは電車のほうが涼しい」と判断なさったのでしょうか。。。。
彼女は、電車に乗り込んでしまわれました。

私はと言えば、意識して、別の車両に乗り込んだのですが、彼女のことが気になって仕方がありません。
次の駅で、彼女の乗る車両に乗り込んでみました。

思った通りです。
彼女は、口にハンカチを当てたまま、見るからにしんどそうです。

彼女の前には、若いスマホのお姐さんが。。。。。
気づいてあげなよ!」と言いたくなってしまいます。

私はというと、向かい側の優先席に空きを見つけたので、人混みをかき分けて、彼女をそこに誘導するという大胆なことをしてしまいました。変なおっさんです。

でも、彼女は本当にしんどそうです。



そして昨夜のこと、松葉杖をついた男子学生さんと相前後して電車に乗り込みました。
電車のなかほどに彼も私も立ったままです。

ややあって、電車に座っていた女性(40代くらいのキャリアウーマンぽい雰囲気の方です)が、松葉杖の彼に席を譲ろうと立ち上がったのです。どうやら彼女は次の駅でお降りのようです。

ここで、喜劇が起こってしまったのです。
松葉杖の男子学生が座るのを躊躇したのです。

その間隙を縫うかのように、私の隣に立っていた(明らかに)20代と思われる女性が、「スルスル」っと座ってしまったのです。周辺のお客様も「目が点です」。

私が、松葉杖の彼のほうを指さすと、さすがに彼女もばつが悪そうに立ち上がって席を空けたのですが、松葉杖の彼が座ろうとしないため、今度は席が空いたままになってしまいました。

ややあって、ご老人が「すー」っとやってきて座ったので気まずい雰囲気も何となく和んだのですが。。。。


さっきの彼女は私の横に立ったままです。
私はというと、彼女のバッグをじろじろと見てしまいました。
まさか、マタニティマークなんかつけてないだろうな」と。。。

彼女がバッグから取り出した音楽プレーヤー(i-pod)の画面を見て安心しました。
「この曲なら、妊婦さんはさすがに聞かないだろう」と。。。。


小さな親切余計なお世話」という言葉が電車を降りるまで頭の中をぐるぐる回っていました。

社会保障という言葉も、経済的な側面だけに光が当たっているじゃないかなぁ」と思ってしまいます。


こども手当よりもいたわりを!」と叫んでみたくなりましたが、

おせっかいよりも金をくれ!」と笑われてしまったのかもしれません。。。。






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