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「縦割り行政」の一因は政治主導 [少し政治的な話を。。。。]


今度の自民党総裁選挙で久しぶりに出て来た「縦割り行政」という言葉。

ずいぶん前から「縦割り行政」の弊害や融通の利かなさは訴えられていたのに「いまさらなぜ?」という気がします。


私が知る霞が関のお仕事は、

事務次官会議で各省庁の課題のすり合わせ

「合議」と称する仕事のすり合わせ

各省庁間の人事交流

「白書」による課題のクローズアップ

等々、十分に「縦割り行政」を排除するような動きがありました。



ところが、いつの日か「政治主導」と呼ばれ「官僚組織」が政治家のおもちゃのように扱われ始めてしまいました
安倍政権時代には「官邸主導」と言われ、政策も人事も一カ所に集中することになってしまいました。
こんな時代になってしまえば、各省庁間の交流や情報交換は不用になってしまいます。

そこへ「パソコンの使えないIT担当大臣」などが任命されてしまうものですから、どんなに優秀な官僚であっても身動きが取れなくなってしまいます。

大臣の顔を立てないといけない」ばかりで「何かをやろうとすれば大臣をバカにする」ことになってしまいます。


この「縦割り行政」云々が奇しくも菅官房長官から発せられたのはどう受け止めたらいいのでしょう?
7年8か月の長きにわたった安倍政権こそ「官僚組織」の自由度を奪い骨抜きにしてしまったはずです。

かつてなら「文書の改ざん」や「文書の廃棄」はあそこまでひどくはありませんでした。

「政治主導」「官邸主導」という言葉は見えないところで専横化し、「殿ご乱心を!」と諫める役目も失ってしまったようです。


かつては、崇高な国家観のもとで事務方である官僚の皆さんが仕組みを作り上げていたのです。

今は、まるで思いつきのような発想で一部のものにだけご下命されてしまうような仕事の仕方に変わってしまったのではないのか?と思わざるを得ません。


「縦割り行政」を批判する前に、もう少し大臣の皆さんがお勉強をされ大臣自らが他省庁と課題を共有するような動きが必要です。


デジタル庁」という話もあるようですが素人の「大臣」で取り組むことができますでしょうか?
しかも順送りの大臣ポストにでもなろうものなら混乱の元です。


「庁」にするよりは総務庁などの外局にし、専門家を配したほうがワークするような気がします。
「縦割り行政」は「官邸主導」「政治主導」そして「できの悪い大臣のメンツ」によって置き去りにされてきたのです。


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