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「霞が関のお仕事」 [どう受け止めたらいいのか]

「法務大臣は死刑のはんこを押した時だけニュースになる地味な役職」と話した法務相の発言も結局「謝罪」「撤回」ということになってしまいました。

すごく残念です。

葉梨法務大臣は9日夜、みずからが所属する自民党岸田派の国会議員のパーティーに出席し、法務大臣の職務に関連して「朝、死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ」などと発言しました。
(NHK WEB)

話の真意はよくわかりませんが、
①岸田派の国会議員パーティーでの話なので後輩への裏話だった
「すごく重い仕事」ということを説明したかった
③マスコミはトラブルがあった時しか報道しない
④統一教会の窓口対応になって改めて実感した
と言ったところでしょうか?


マスコミや野党の反応と言えば、

「法務省の職務を軽んじるような印象を与えた」という評価なのでしょう。

特に立憲民主党は法務委員会で「辞任を迫る」というお決まりのコースです。


葉梨法相の話はマスコミには格好の「特集ネタ」を提案したようなものです。
1年かけてでもいいので各官庁(出先を含む)のお仕事や勤務事情を特集で毎月流したらいかがでしょう。


法務大臣に限らずテレビに出なければ他の大臣のお名前なんぞ「忘れてしまっている」状態です。

わたしも「霞が関の官庁」に2年間出向した経験があります。
また、地方勤務の時は、出先の「〇〇局」とは行き来もありました。
中には「局員」向けの勉強会の講師もやりました。
官庁主催のセミナーの講師もやりました。

おそらくマスコミ人や多くの政治家の皆さんよりは霞が関の仕事ぶり事情には詳しいと思います。
例えば、
・いわゆるキャリはは2年に1度は異動する
・2年の中でそのセクションをマスターする(人生が決まることもある)
・若手は海外勤務または海外のMBAに留学
・国会の質問取は深夜が勝負
(昼・夕飯は赤坂、銀座、日比谷、新橋、六本木あたりで情報収集しまた戻ってくる)
・文章のすり合わせ回数は多い
・会議では「あんたはどう考える」と質問される
・各省庁との折衝も多い
・理解力が乏しいと相手にされない
・雑学に強い
・出張も多い(いわゆる視察というやつ)
・新聞記者の訪問もある
(記者氏の原稿を書いたこともあります・・私のメモがそのまま記事になったり)
等々

テレビなどで「お役所の仕事紹介」をすればもっともっと身近に感じられます
法務省で言えば「出入国残留管理庁」の仕事などはもう少し立場を変えて働く人の視点で見てみたいです。
せっかくの機会「ためにする仕事」で終わらないように。

日本のヘッドオフィスの仕事ぶりを知る機会を逃さないようにしてください。



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