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「合成の誤謬」 (ごうせいのごびゅう)と言う話 [ご商売の無駄話(beni色のessay)]

経済学者でもないので笑われそうですが、お取引先の勉強会とかで話すと驚かれる話があります。
合成の誤謬」と言う言葉です。

たとえば、
今のように景気が悪くなったり収入が増えない時期になると、各企業とかご家庭では必ずなさることがあります。つまり「経費節減」とか「節約」ということです。
たいへんすばらしいことです。わが社でもわが家でもやっています。

ところが、困ったことに、皆さんが無駄使いをしなくなるとたちどころに物(もの)が売れなくなってしまいます。

これを「合成の誤謬」と言います
個々人としてはあるいはひとつひとつは合理的な行動であっても、多くの人がその行動をとることにより、全体にとって不都合な結果あるいはうまく行かないことが生じてくることです。

そろそろ新年度の経営計画を煮詰めていらっしゃる時期と思います。
マーケットを読むときあるいは作戦を練るとき、
自分(自社)ではやらないことをマーケットに期待する
様なことをなさっていませんか?
逆に言えば、マーケット(現場)の状況を踏まえた作戦が必要です。

ひょっとしたら、似て非なることかも知れませんが。。。。。
●銀行でよくあるのは、収益が低下している企業に「もう少し経費を圧縮してください」とアドバイスをすると、鸚鵡返しに「だからこそ金利を引き下げてください」と言い返されてしまうのは困ったものです。
●新聞のトップで、「消費不振」とか「ベアゼロ」とか「企業業績の先行きが不安」と書き、家庭欄などで「身近な節約術」などを解くと、明日から新聞の購読をやめる人が増えるような話です。
二部あるいは二紙とっている企業や家庭は、経費節約のため二部を一部に、二紙を一紙に削減したり、中には、インターネットで見ることに変えたり、図書館で見たりとかするようなことです。


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