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ある銀行で起きた「芸能人情報の漏えい」に思う [銀行(員)と付き合う法]

私が知る銀行(員)というのはとてもストイックな職場でした
少しくらいは給料が高くても当然だ!」と思わせるに十分でした。

こんな職場を知っているものから見れば、

最近ある銀行で起きた「芸能人情報の漏えい」問題については、おそらく多くの銀行員が「えー」とか「そんなことは起きないはず」と思った人が多かったはずです

もし、「起こるかもしれない」と思っていた人がいたとしたら、その銀行はかなり「緩い銀行」だと言えるはずです

この事件の意外性の最大のものは、「運転免許証」のコピーが流出していることです

「芸能人の〇〇が来店した」程度の話は、どこからともなく漏れてしまうやむを得ない点もあります。
なぜなら、「他のお客様が見てしまう」ということもあるからです。

でもしかし、

来店理由

話の内容

いただいた書類

外部に故意に流出するなんてことはまず起きないレベルに教育・管理されています。


たとえば、

毎日の朝礼で徹底

会議・研修のたびに徹底

(「またかよ」というくらいに徹底されます)

上司・同僚から絶えず監視

一人では仕事ができない仕組み

多くの書類は紐付け管理保管

がなされています。


今回の事件の中で、気づくのは

1.最近は免許証のコピーは取らない (番号を控える等本人確認の履歴を残すやり方が一般的)

2.「東洋経済 ONLINE(2015年06月11日)よると、

・持ち帰った従業員が、窓口業務を担当していたこと

免許証のコピーは、支店のロッカーでおよそ一週間保管すること

・支店での保管管理は、役職担当者が厳重に行うこと

・その後は、文書保管センターに送り、永久保存されること

というルールがあったようですが、

中でも、

①「免許証のコピーは、支店のロッカーでおよそ一週間保管

②「支店での保管管理は、役職担当者が厳重に行う

という点にはとても違和感があります。


つまり、

①多くの銀行では、書類をしまう場所のことを「ロッカー」とは言いません

プロなら、「金庫」あるいは「耐火キャビネ」と呼ぶはずです。

②保管管理は、「管理簿」をつくり毎日有り高照合を行っている。

ということがあります。


今回はコピーが流出したようですが、コピーを持ち出すのはかなり難しいというのも実情です。
ひょっとしたら「スマホ等で撮影した」ということも考えられますが、執務室へのスマホの持ち込みは禁じられています。

私は、最近の銀行の現場から離れていますので、ひょっとしたら間違っている部分もあるかもしれませんが、おそらく「厳しくなったことはあっても緩くなったことはない」はずです。


ただ、一つ言えるのは、ややもすると「パワハラ」「効率化」と言われるような職場ですから、ルールに対して緩い管理が行われている懸念はあります

この手の話は、かなり「人的部分」に起因することが多いものです

ひょっとしたら、そんなことはしないだろう」という信頼関係だけでは御しきれないことも増えているのでしょう

銀行の業務・事務は機械化の歴史でもありますが、「すべてを機械で行っているわけではない」ということも忘れてはいけないのです。

ストイック」さこそ銀行員の生命線だったはずです


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