「老後危機」の議論の我田引水 (キリギリスさんとアリさんと) [一人合点の「いい加減な話」]
週末(7月11日)のNHKスペシャル
私たちのこれから「#老後危機 あなたの備えは大丈夫?」
という番組はご覧になりましたでしょうか?
(番組の内容)
もはや多くの人が“悠々自適”とはいかなくなった日本人の老後。
今年度、年金の実質減額が実施された一方、大切な備えとなる貯蓄は、50代でも3割の世帯がゼロというのが現実です。
これから「老後危機」の時代にどう向き合うか、専門家や市民の討論の中からそのヒントを探ります。
また、家計診断のプロが老後破綻に陥らないためのマネープランを指南、生放送でみなさんからの質問にも答えます。
http://www.nhk.or.jp/ourfuture/movie/
というものでした。
要は、
①年金だけでは足りない
②貯蓄も多くはない
という老後の経済環境の中でどうすればいいのか?という討論番組でした。
この手の番組を聞いていて少しイラッとするのは、
1.こつこつと貯蓄してきた人の貯蓄をはぎ取るような議論が多いこと。
・「相続税」「固定資産税」の増税
・富裕層の資金を老人間で融通する
というような話です。
富裕層としても、「相応に(それ以上に)納税した結果の残余であること」を考えればたまったものではありません。
ただ、富裕層なるがゆえに対応できる減税策(節税策)※はやはり見直さないといけません。
※生命保険が節税目的で富裕層に販売されている実情や、中小企業オーナー向けの経費許容は見直しが必要です。
病弱とか身体が不自由という方には保護が必要ですが、貯蓄をしてこなかったキリギリスさんのツケをアリさんが負担する格好の議論が平気でなされています。
確かに、家族構成とか就業の状況によっては貯蓄ができなかったという場合もあるかもしれません。
ただ、「フローを見ずしてストックだけで語る」ことでいいのか!とも言えます。
あるいは経済的な事情だけを議論するだけでは不公平感が残ってしまいます。
※たとえば、ご家族が多い場合は、家族全体の扶養能力も比較検討する必要もあります。
2.年取ってからの「生活設計」では遅すぎること。
したり顔のライフプランナー(ファイナンシャルプランナー)のお話にはうんざりです。
学校教育時代から「ライフプラン教育」「経済教育」をやっておくべきなのです。
3.「消費税」は社会保障目的税のはずなのに、「景気対策」の前には否定的な考え方も多いこと。
「もらうものはより多く、払うものはより少なく」では解決しないはずです。
意ある方は「老後危機」に備えて、今まで以上に節約生活をなさっています。
4.「新国立競技場」や「地方創生」のムダ使いを議論・批判・改善せず、「老後」問題だけは個人の問題として議論されがちであること。
片方で「ムダ遣い」をしていたら、庶民は怒りますよ!
5.年取っても健康不安を低減させるような暮らし方をもっと推進すること。
「生活習慣」や「運動習慣」や「健康診断」などのあり方にメスを入れずに、「悲惨な結果」だけを議論するのはやはり順番が違うような気もします。
さてさて、みなさんはいかがお考えでしょうか?
私たちのこれから「#老後危機 あなたの備えは大丈夫?」
という番組はご覧になりましたでしょうか?
(番組の内容)
もはや多くの人が“悠々自適”とはいかなくなった日本人の老後。
今年度、年金の実質減額が実施された一方、大切な備えとなる貯蓄は、50代でも3割の世帯がゼロというのが現実です。
これから「老後危機」の時代にどう向き合うか、専門家や市民の討論の中からそのヒントを探ります。
また、家計診断のプロが老後破綻に陥らないためのマネープランを指南、生放送でみなさんからの質問にも答えます。
http://www.nhk.or.jp/ourfuture/movie/
というものでした。
要は、
①年金だけでは足りない
②貯蓄も多くはない
という老後の経済環境の中でどうすればいいのか?という討論番組でした。
この手の番組を聞いていて少しイラッとするのは、
1.こつこつと貯蓄してきた人の貯蓄をはぎ取るような議論が多いこと。
・「相続税」「固定資産税」の増税
・富裕層の資金を老人間で融通する
というような話です。
富裕層としても、「相応に(それ以上に)納税した結果の残余であること」を考えればたまったものではありません。
ただ、富裕層なるがゆえに対応できる減税策(節税策)※はやはり見直さないといけません。
※生命保険が節税目的で富裕層に販売されている実情や、中小企業オーナー向けの経費許容は見直しが必要です。
病弱とか身体が不自由という方には保護が必要ですが、貯蓄をしてこなかったキリギリスさんのツケをアリさんが負担する格好の議論が平気でなされています。
確かに、家族構成とか就業の状況によっては貯蓄ができなかったという場合もあるかもしれません。
ただ、「フローを見ずしてストックだけで語る」ことでいいのか!とも言えます。
あるいは経済的な事情だけを議論するだけでは不公平感が残ってしまいます。
※たとえば、ご家族が多い場合は、家族全体の扶養能力も比較検討する必要もあります。
2.年取ってからの「生活設計」では遅すぎること。
したり顔のライフプランナー(ファイナンシャルプランナー)のお話にはうんざりです。
学校教育時代から「ライフプラン教育」「経済教育」をやっておくべきなのです。
3.「消費税」は社会保障目的税のはずなのに、「景気対策」の前には否定的な考え方も多いこと。
「もらうものはより多く、払うものはより少なく」では解決しないはずです。
意ある方は「老後危機」に備えて、今まで以上に節約生活をなさっています。
4.「新国立競技場」や「地方創生」のムダ使いを議論・批判・改善せず、「老後」問題だけは個人の問題として議論されがちであること。
片方で「ムダ遣い」をしていたら、庶民は怒りますよ!
5.年取っても健康不安を低減させるような暮らし方をもっと推進すること。
「生活習慣」や「運動習慣」や「健康診断」などのあり方にメスを入れずに、「悲惨な結果」だけを議論するのはやはり順番が違うような気もします。
さてさて、みなさんはいかがお考えでしょうか?
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