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最近の銀行への違和感 (CSよりもやるべきことがある) [銀行(員)と付き合う法]

かつて、銀行への苦情と言えば「待ち時間が長い」というのが多かったようです。
ところが最近は、ATMやネットバンキングの発達で店頭のお客様はずいぶん減ったんじゃないかと思います。
昨日伺ったある銀行では、順番待ちのカードを取るとすぐ呼ばれました。


ところで、みなさんの銀行づきあいは何年くらいになりますか?
私の場合は、店頭にいらっしゃる若い女子行員さんの年齢よりも長くなりました
そうなると、行員さんよりも詳しいこともあったりします

銀行というのは、長年、「お金を預ける」とか「お金を借りる」という業務の基本は何も変わっていないはずです。
「ものづくり」と違い、新しい商品ができたわけではありません。
最近の変化と言えば、
①投資信託や生命保険などのように他業態の商品を売り始めた
②個人情報の管理がうるさくなった
③「〇〇詐欺」についてのチェックがうるさくなった
④「反社会的勢力」かどうかの確認がある
ということくらいです。

でも、最近はどうも違和感があります
これも「CS(顧客満足)」活動の悪しき弊害なのでしょうか

最近、「預金の解約」と「預金」のために行った銀行の店頭での出来事を綴ってみましょう。


1.ドアを入ると、いきなり「今日はどんな御用ですか」と聞かれた

機械の「順番カード」を取るために、「定期預金」のボタンを押して、カードを取り待合のイスに座ろうとしたら、「フロアレディ」の方から、いきなり聞かれました。

銀行は「取引内容の秘密を守る」という責務があります。
にもかかわらず、人の多い待合フロアで用件をわざわざ確認なさるのです。
「聞いて何かが変わるのですか?」と問いたくなります。

銀行員さんにはなんでもないことでも「定期預金の解約です」というのも気恥ずかしいこともあります。
「高額の現金引きおろし」の時などはそっとしておいてほしいものです。


2.現金を引き出そうとしたら「何にお使いですか?」と質問を受ける

かつては「預金の流出阻止」のため嫌がらせとも取れるような質問がありました。
「自分のお金を使うのに余計なお世話」でした。

今は「〇〇詐欺」というのがありますから、聞くことを義務付けられているようです。

※妻にこの話をしたら「若い人には聞かないんじゃないの?」と。。。。

紙にでも書くようにしたらどうかと思う。
あるいは「最近は〇〇詐欺というのもありますからご注意ください」等アドバイスする姿勢もほしいものです。


3.定期預金をしに行った銀行の受付機を自分で押そうとしたら「私たちが操作します」とおじさんに言われたが、強引に自分でボタンを押し待合椅子に座ろうとしたら、件のおじさんが追いかけてきて「お客さん!今日はどういうご用件ですか?」と聞かれてしまいました。

「書いてある字も読めるし、客の方に向かっておいてある機械のボタンを自分で押して持ってきてどこが悪いのか?」
「今日の用件のボタンを押したはず」
と私が答えると、受付のおじさんは「間違いがあるといけないので聞くことがルールになっている」と。。。。

「それなら『受付機』を客の方に向ける必要はないのではないか?」
「お客にも学習させなさい」
「そもそもあの小さな字が読めない人もいるのでは?」
「小金を定期預金する程度なのに『資産運用』と言われてもピンときません」
とついつい御託を並べてしまいました。


4.預金をしに行った銀行で「新しい資金」かどうかのチェックをされる

「『新しい資金(=外から持ってきたお金)』で定期預金を作ると金利を高くする」というキャンペーンをやっていたので、一時的な余裕資金をその定期預金にすることにしました。

店頭の銀行員さんは、電卓で計算しながら「新しい資金」かどうかのチェックを丁寧になさっていました。
振り込み入金があった直後にその振込額以下の金額なので調べるまでもないことです。
「ひょっとしたら『新しい資金』の意味がよくわかっていないのでは?」などと思ってしまいました。


5.「3年定期」にしたため、途中解約の時の利率を聞いたら「ご契約のしおり」を持ってきて説明を受けた。

定期預金を解約すると「普通預金」の利率になると思っていたので聞いたのですが、店頭の行員さんによれば「普通預金の利率よりも低くなることがある」との説明でした。

彼女が持ってきた「預金規定」を見ると、
①1年未満 解約日における普通預金利率
   ただし、約定利率の10%をを上回らないものとします。
②1年以上 約定利率☓10%
と。。。。

ちなみに2015年11月2日現在
〇定期預金金利(300万円未満) 年0.03%
〇普通預金金利 年0.02%
です。

元本も些少だし、そもそも低金利時代なのでそれほど気にするほどのことでもありませんが、彼女はずいぶんこだわっていました。


6.「申込書」を書こうとしたら「最初に印鑑を押してください」と言われてしまいました。

なんでも、住所や名前を書いた後に押印すると、
・印鑑を押し間違えたり
・印影が薄かったり
した時、書き直しになる。

というのがその事情だそうです。

でも、「文字を書く手で印影がこすれてしまうのになぁ!」と思ったら紙で印鑑を隠してくれました。

たしかに印鑑を押すのに慣れていない人もよくあり、間違えるのかもしれませんが、住所や名前を書いた後で確認しながら押印する方が一般的ではないかと思います。
たぶん、なにかおかしいのではないでしょうか。。。。


7.普通預金から定期預金にお金を振替えようとしたら、「普通預金の通帳に『テイキヨキン』と出てもいいですか?」と質問されました

不思議なことに、お客様の中に表示を嫌がる方もいらっしゃるようなのです。
私の場合は、資金移動の履歴が残ることから『テイキヨキン」という表示がある方がありがたいし当然だと思っていました。


8.金額を小分けしたら預金通帳がたくさんできてしまいました

将来、「一部解約」をするのが嫌なので、定期預金を作る時は金額を小分けすることにしています。
たとえば、200万円の定期預金なら、50万円の定期預金を4口作ります。

そういうお願いをしたら、なんと定期預金通帳が4冊もできてしまいました。
「預金証書」ならそういうこともありますが、通帳がバラバラになるのは初めて経験しました。
この銀行のお客様の中には、バラバラになるように(定期預金の数だけ通帳を作る)お客様もいらっしゃるとのことでした。


9.カウンターの上をよく見ると、名札に「ルビ付きの名前」と「出身県」と「趣味」が書いてありました

なんだか安物のキャバレーのようです。
「個人情報」を守る仕事のはずなのに、女子行員さんのどうでもいい情報が書いてあります。
※どうせなら誕生日や血液型なども書いてあれば退屈しないかもしれません。

もし「沖縄県」や「福島県」のご出身なら、今の時期は複雑な会話になりそうです。
あるいは「共通の趣味」で誘われたりもします。

ここ1週間で二人の20代の女子行員さんとお話ししましたが、こういうことにはすごく無頓着なようです。



縷々、細かい話を書いてみました。
長年、銀行とは付き合いがありますが「何かおかしい」という違和感を感じてしまいました。

彼女たちの中では「今日は変な客が来た」ということだったかもしれません。


粛々とお金を預かっていただければいいような気がします








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