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「築地市場の移転問題」の考え方 [どう受け止めたらいいのか]

小池都知事が就任されて、もう1か月が経過しました。
東京以外にお住まいの方々でも、東京都知事選挙への関心は高かったのではないかと思います。


選挙期間中に訴えていらっしゃったことを中心にさすがな行動ぶりです。

特に、「築地市場の移転問題」については積極的に言動をなさっていますが、他方で賛否両論の議論を呼んでいるようです。


昨日(⒗.9.10)の読売新聞の投書欄には興味深い投稿がありました。

静岡県のAさん(73歳)は、「築地移転延期 何のため」と題して、

豊洲市場では、有害化学物質が検出されたが、土壌改良などが行われ過去7回の地下水調査では環境基準を下回った。

移転中止の可能性が低いのであれば、延期は何のためなのか。
今決めるべきは移転か、中止かであり、延期ではないと思う。

東京都のBさん(64歳)は、「食品の安全優先が大事」と題して、

先日、静岡県のすし屋で、(マグロが築地から来ていると聞き)移転は都民の胃袋の問題にとどまらないはずだ。
小池知事は、豊洲市場の土壌の安全性に対する疑念が払拭できないことを延期の理由に挙げた。食品安全を優先する知事の判断を支持したい。

移転延期反対」と「賛成」の両論が併記されていました。

静岡にお住まいの方が「築地の移転延期に反対」され、東京にお住まいの方が静岡の話題を出して「築地の移転延期に賛成」するという面白さもあります。



そんな中、昨日(⒗.9.10)の読売新聞夕刊では、「豊洲市場 盛り土せず 汚染対策 建物床下部分で」という記事が掲載されたためさらにややこしくなってきました。


※おそらく、自民党が推していた「増田候補」が当選なさっていたらこういう話題もなかったことでしょう。



時事通信の配信記事(⒗.9.10)では、

小池氏は、安全性が十分証明されていないとして、11月に予定されていた移転を来年2月以降に延期する考えをこれまでに表明しており、今回の問題によりさらに延びる可能性もある

小池氏は、一連の経緯を検証するための有識者会議とプロジェクトチームを発足させる考えを示しながら「正しい情報公開をしてこなかった。当時の担当者にも話を聞きたい」と表明。併せて「(豊洲移転は)これまで通りの延長線上ではいかない。職員にも意識改革をしていただきたい」と述べた。

と今後の方向性を整理してあります。



ただ、ここで小池都知事にお願いしたい点は、

1.「豊洲市場の敷地は東京ガス工場跡地で、地下水や土壌から環境基準を大幅に超える有害化学物質が検出」され、「敷地の土の入れ替え」+「盛り土」などの工事が行われてきたはずですが、その工事・工法の意義や結果は何だったのか?という「工事評価」の公表

2.今までも何度か「地下水・土壌汚染」の検査は行われてきたが、その結果は具体的にどうだったのか?という「検査結果」の評価の公表

3.いったい移転のための「地下水・土壌汚染」の検査は、いつまで続き、どういう数値ならどうなるのか?という方向性の提示

がないまま、「いいの悪いの」と言っても庶民にはわかりにくい限りです。



都民の多くは、小池知事の公約を評価して投票したはずです。

もっと情報公開をし、透明化をし、そして都民の目の前にさらす」とおっしゃった点には私も共感いたしますが、

途中経過をもっと具体的に整理して公表していただきたい

と申し上げたくなってしまいました。


なお、延期に伴う多額の費用負担(税金投入)を心配なさる方もあるようですが、不具合があるまま移転してしまい課題が先送りされてしまうのなら「やむを得ない」と考えるしかなさそうです。

 


(参考)
小池新都知事の

東京大改革宣言

①都政の透明化
②五輪関連、予算・運営の適正化
③行財政改革の推進
④都知事の報酬の削減
⑤特区制度の徹底活用

3つの東京
①セーフシティ
②ダイバーシティ
③スマートシティ

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