過去1年の自殺未遂者が53万人 [どう受け止めたらいいのか]
ラジオの番組で、コラムニストの深澤真紀さんが「自殺について」話されていました。
日本財団が16年9月8日に発表した
4人に1人が「自殺を考えたことがある」、「自殺未遂経験」53万人
という「自殺意識について4万人の大規模調査」を踏まえたコメントです。
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/786
彼女の話を拾い上げてみると、
1.過去一年以内に自殺未遂を経験した人の推計が53万5千人
〇多すぎる。
〇世界的には「自殺未遂者は自殺者数の10倍」と言われている。日本の自殺者は2万4千人くらいなので本来なら24万人くらいの自殺未遂者なので、53万人ということで世界の中でも自殺未遂者が非常に多い。
〇自殺は「天気が悪い国」が多い。鬱になりやすいので。。。
韓国、東欧、ロシア等々。
日本自体は気候のいい国なのに関わらず自殺が多い。
〇この調査では「4人に一人が本気で自殺をしたいと考えたことがある」「5人に一人は身近な人を自殺で亡くしている」。私たちはかなり身近に自殺がある。
〇家族、健康、経済、アルコール依存とか問題がある人が多いのはもちろんだが、日本が特殊なのは「他人に頼れないと思っている人が多い」。自殺をしたいと思った人の75%は「相談しない」。自殺未遂をした人ですら「50%は相談しない」。
〇10年前の調査「自力で生活できない人を政府が助ける必要はない」と思っている人の割合は日本が38%と世界では一番多い。自己責任と言われているアメリカですら28%である。
〇日本は「素晴らしい国」「おもてなしの国」と言っているが、一方では「困っている人を助けなくていい」と思っている社会。
〇自殺に追い詰められてまで「人に頼らない」「相談もしない」「自分で生活できない人を助けなくていい」という自分にも他人にも厳しい選択である。
〇これは「世間に迷惑をかけてはいけないという」言葉に原因がある。
〇「世間」という言葉は外国語にない。翻訳できない。
〇「世間」は「自分が加わっている村のようなもの」。「社会」というのは「個人がまずあって、個人個人が集まっているのが社会」
〇「世間」は「自分が理解できる人しかいない」、「社会」は「自分が理解できない人もいるから社会」
〇何かというと謝罪する時に「世間をお騒がせした」…騒がせたことが悪いと思っている。「そんなの世間では通用しない」…その「世間は狭い」。
〇犯罪が少ないのは事実で「世間の目が厳しいから」かもしれない。
〇「世間」を中に隠しながら「社会」を生きている。
・・・日本は「近代社会」を自分たちの力で手に入れていない。近代社会は急に「鎖国」から急に「進んだ西洋」が入ってきた。「社会」という概念が突然来てしまった。
〇ベネッセの「子どもの教育を考える」調査では、
「親が子どもの将来に対する期待」を聞くと、
日本では、
・友人を大事にする人 70%
・他人に迷惑をかけない人 70%
他の国では、
・自分の家族を大事にしてほしい
・仕事で成功してほしい
※友人を大事にする、他人に迷惑をかけないは10%~20%程度、自分が生きていければいいことしか期待していない。
〇よく考えると「友人を大事にして人に迷惑をかけない生き方は難しい」「窮屈」「友人は財産だけど、時に負債になることもある」。
〇日本は世間に厳しい社会、「世間に迷惑をかけないで生きよう」と私たちは本当に疑問に思っていない。
〇「世間」て何、「迷惑」って何?ということがあまりよくわからない。
〇日本の若者の死因の一番は「自殺」。他の国は「事故死」。
〇若者の3分の一は「自殺を考えている」。
〇子供はいないが学生に言うことは、
①人から上手に迷惑をかけられる人になりなさい。(ちょっと困った時に手を貸す)
②自分も早めに人に迷惑をかける。(初期に消化するのが迷惑はいい。大きな迷惑をかけないためには早い段階で迷惑をかける)
学生からは「迷惑をかけていいんですね先生」と言われる。
〇自殺率の低い自治体は「生き心地のいい町」。「おせっかい」は大事だが、日本は「干渉」の社会だった。「おせっかい」と「干渉」がイコールだった。「おせっかい」と「干渉」を切り離すことは日本人はまだできていない。「おせっかい」だけする。「干渉」と「うわさ」は我慢すること。
〇私たちは、
・人に頼ること
・日常「ありがとう」「助かります」「うれしい」ということをお互いに伝えること※「自己有用感」と言うようです。
〇相談して「これ以上は話せません」と言った時、「ここまで話したんだから言えよ」と言ったら「干渉」。「深追い」しないこと。
さてさて、どう受け止めたらいいでしょうか。。。。
日本財団が16年9月8日に発表した
4人に1人が「自殺を考えたことがある」、「自殺未遂経験」53万人
という「自殺意識について4万人の大規模調査」を踏まえたコメントです。
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/786
彼女の話を拾い上げてみると、
1.過去一年以内に自殺未遂を経験した人の推計が53万5千人
〇多すぎる。
〇世界的には「自殺未遂者は自殺者数の10倍」と言われている。日本の自殺者は2万4千人くらいなので本来なら24万人くらいの自殺未遂者なので、53万人ということで世界の中でも自殺未遂者が非常に多い。
〇自殺は「天気が悪い国」が多い。鬱になりやすいので。。。
韓国、東欧、ロシア等々。
日本自体は気候のいい国なのに関わらず自殺が多い。
〇この調査では「4人に一人が本気で自殺をしたいと考えたことがある」「5人に一人は身近な人を自殺で亡くしている」。私たちはかなり身近に自殺がある。
〇家族、健康、経済、アルコール依存とか問題がある人が多いのはもちろんだが、日本が特殊なのは「他人に頼れないと思っている人が多い」。自殺をしたいと思った人の75%は「相談しない」。自殺未遂をした人ですら「50%は相談しない」。
〇10年前の調査「自力で生活できない人を政府が助ける必要はない」と思っている人の割合は日本が38%と世界では一番多い。自己責任と言われているアメリカですら28%である。
〇日本は「素晴らしい国」「おもてなしの国」と言っているが、一方では「困っている人を助けなくていい」と思っている社会。
〇自殺に追い詰められてまで「人に頼らない」「相談もしない」「自分で生活できない人を助けなくていい」という自分にも他人にも厳しい選択である。
〇これは「世間に迷惑をかけてはいけないという」言葉に原因がある。
〇「世間」という言葉は外国語にない。翻訳できない。
〇「世間」は「自分が加わっている村のようなもの」。「社会」というのは「個人がまずあって、個人個人が集まっているのが社会」
〇「世間」は「自分が理解できる人しかいない」、「社会」は「自分が理解できない人もいるから社会」
〇何かというと謝罪する時に「世間をお騒がせした」…騒がせたことが悪いと思っている。「そんなの世間では通用しない」…その「世間は狭い」。
〇犯罪が少ないのは事実で「世間の目が厳しいから」かもしれない。
〇「世間」を中に隠しながら「社会」を生きている。
・・・日本は「近代社会」を自分たちの力で手に入れていない。近代社会は急に「鎖国」から急に「進んだ西洋」が入ってきた。「社会」という概念が突然来てしまった。
〇ベネッセの「子どもの教育を考える」調査では、
「親が子どもの将来に対する期待」を聞くと、
日本では、
・友人を大事にする人 70%
・他人に迷惑をかけない人 70%
他の国では、
・自分の家族を大事にしてほしい
・仕事で成功してほしい
※友人を大事にする、他人に迷惑をかけないは10%~20%程度、自分が生きていければいいことしか期待していない。
〇よく考えると「友人を大事にして人に迷惑をかけない生き方は難しい」「窮屈」「友人は財産だけど、時に負債になることもある」。
〇日本は世間に厳しい社会、「世間に迷惑をかけないで生きよう」と私たちは本当に疑問に思っていない。
〇「世間」て何、「迷惑」って何?ということがあまりよくわからない。
〇日本の若者の死因の一番は「自殺」。他の国は「事故死」。
〇若者の3分の一は「自殺を考えている」。
〇子供はいないが学生に言うことは、
①人から上手に迷惑をかけられる人になりなさい。(ちょっと困った時に手を貸す)
②自分も早めに人に迷惑をかける。(初期に消化するのが迷惑はいい。大きな迷惑をかけないためには早い段階で迷惑をかける)
学生からは「迷惑をかけていいんですね先生」と言われる。
〇自殺率の低い自治体は「生き心地のいい町」。「おせっかい」は大事だが、日本は「干渉」の社会だった。「おせっかい」と「干渉」がイコールだった。「おせっかい」と「干渉」を切り離すことは日本人はまだできていない。「おせっかい」だけする。「干渉」と「うわさ」は我慢すること。
〇私たちは、
・人に頼ること
・日常「ありがとう」「助かります」「うれしい」ということをお互いに伝えること※「自己有用感」と言うようです。
〇相談して「これ以上は話せません」と言った時、「ここまで話したんだから言えよ」と言ったら「干渉」。「深追い」しないこと。
さてさて、どう受け止めたらいいでしょうか。。。。
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