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「信義則」(しんぎそく)ということ [どう受け止めたらいいのか]



民法の第一条にはどんなことが書いてあるのかご存知ですか?

いわゆる「基本原則」なるものが謳ってあります。

第1条
1.私権は、公共の福祉に適合しなければならない。
2.権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
3.権利の濫用は、これを許さない。

と。


信義誠実とは、
社会共同生活の一員として互いに相手の信頼を裏切らないように誠意をもって行動すること
と言われています。

「私権」のことを定めた「民法」ですが、
皆さんの(行政や政治への)怒りはこういうことに根付くこともあるかもしれません。

なお、「信義」とは「真心をもって約束を守り、相手に対するつとめを果たすこと」と辞書的には説明されています。


さらに派生して考えるポイントは

1. 禁反言の原則

禁反言(きんはんげん)の原則とは、「自分がとった言動に相反する主張をすることは許されない」とする原則


2. クリーンハンズの原則

クリーンハンズの原則とは、文字通り自分の手がきれいでなければ、法の保護は受けられないという原則


3. 事情変更の原則

事情変更の原則とは、契約の締結時に予想できないような社会事情の変更が発生した場合に、契約内容を変更できるという原則


4. 権利失効の原則

権利失効の原則とは、長期間権利行使しなかった場合には、権利行使できなくなるという原則


です。
これらは相手を打ち負かすためのルールではなく人間関係によって立つ基本原則だということ。


座学ではわかりにくいことでも実社会ではストーンと落ちてくるのが不思議です。


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