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飛行機の理論 (その2) ・・・・もう一機、飛行機を飛ばしてみませんか。。。。 [ご商売の無駄話(beni色のessay)]

近いうちに、日本の航空会社の747(ジャンボ)が姿を消すらしいですね。
巨大ジェットの時代から、小型分散型に変わって行くのでしょうか。

羽田から大阪、札幌、福岡などに向かう幹線路線では、もはや1時間に数便といった電車並みのダイヤですね。
大きなジェット機を飛ばさなくても、乗れないのなら次の便にという乗り方ができるようになりました。
また、大きな飛行機に空席がいっぱいというのも、飛行機会社としては効率が悪いものです。
お正月とか、GWとかのように混雑する時には、路線毎に便数を集中させていくとか比較的大きな飛行機を優先的に使うということでいいのでしょうね。。。。。

さてさて、創業に成功し、早々に後継者ができ、経営が安定した企業の経営トップにお会いすると、なぜか物足りないご様子のことがあります
まるで飛行機の操縦よろしく、上昇する時のスリルに比べ、雲の上の水平飛行に退屈されてしまったかのようです。さりとて月に行くわけでもなく、これ以上の上昇も期待できません。

そういう時に、(冗談半分に)別の飛行機を飛ばしてみたらいかがですかとアドバイスすると喜ばれる方が多いです。
 「企業規模を大きくしすぎて、もし空席の多いジャンボのような会社になったら不安だ」とお考えの経営者も多いものです。
そういう時には、この飛行機の理論をご説明します。
「もう一機飛行機を飛ばしてみませんか。。。。」と。。。。。。

セスナ機でも、737機でもいいのでもう一機別の飛行機を飛ばしてみませんかということです。
つまり、別会社を作って、別の商売をなさったらいかがかとご提案してみるのです。
成功した企業トップは、「創業の魅力とか挑戦する気概」を忘れられないということのようです。

この時には、少しだけ留意点を申し上げます。
①財務・経理を明確にしておくこと
・・・・特に資金調達がアバウトになるのは絶対に禁物です。
②損失予算を組むこと
・・・・失敗した時の損失を想定しておくこと。
そして、もしその損失予算の上限まで足してしまったら「運休する」ことです。
③本業はなにかということを明確にしておくこと
・・・・副業に夢中になってしまい、本業が疎かになってしまうということはよくあることです。
④連結対象にするのかしないのか決めておくこと
・・・・連結対象になれば、業績が本業に連動(一体化)してしまいます。
⑤本業の天下りポストでないこと
・・・・本業での人材対策として、受け皿を作ったというのではモラールが低下してしまいます。
人事制度、給与体系等々を変えることで、埋もれた人材がのびのびと実力を発揮してくれるものです。
⑥創業家以外のものでも社長になれる可能性があること
・・・・オーナー企業であると、オーナー筋の方でないとトップになれません。
そういうことが続くと、優秀な人材は腐ってしまいます。
それどころか転職したり独立したりが始まります。
そのためにも、本社(本業)では、その才能を十分に生かせないタイプの方の登竜門であること。
⑦存続期限を定めておくこと
・・・・ある意味副業です。「期間限定」にしておき、期限が来るたびに続けるかどうかを含めて「棚卸」をすることが必要です。状況によってはM&Aなどで売却してしまうことも想定しておきましょう。
本業よりも優秀な企業になることもあります。その時は、本業をどうするかという検討の契機にもなります。

飛行機を飛ばすのは、法的規制も厳しくまた人命を預かるビジネスですから生半可な気持ちではできません。副業を行うのも生半可にはできませんが、飛行機を飛ばすような用意周到な工夫やチャレンジがあってもいいのかもしれません。

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