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中国地方の寒村が抱える悩み [旅紀行・県民性の謎]

GWに、中国地方のとある寒村の町議会議員の方から、話が聞きたいとお招きをいただきました。
旅行方々、マイカーで、600キロ強のロングドライブを楽しんできました。


開口一番彼が訪ねたことは、「景気はいかがですか?」でした。

これと言って特筆するようなことのない、山奥の寒村です。

1.世の中の景気の流れとは無関係に寂れていくばかり
2.少子高齢化が進み、高齢者ばかりで活力がない (このままでは、町全体が限界集落になりかねない)
3.めぼしい産業もない
4.観光資源もない
5.名産品もない (あったとしてもどこかで見かけたようなものばかり)
6.美味しい食べ物がない
7.一年を通じた気候も良くない(雨が多く、冬は寒い)

等々、ネガティブなことばかりに思考が行ってしまいます。


「住めば都」と言いますから、お住まいの方々からすれば「ふざけるな!」と言われてしまいそうです。

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議員氏の生業の「木材関係のお仕事」も、先行きに明るさが見えないとのことのようです。
彼的には「宿泊施設のようなもの作り客を呼びたい」という思いもおありのようです。

銅像、ホテル、ゴルフ場。。。。かつては、ビジネスに成功なさった方が行きつく先です。
これと言って、ビジネスが拡大するものでもないようです。



小生から少し質問をしてみました。

1.消費税増税はどう思うのか?

彼としては「消費税引き上げは賛成せざるを得ない」というのが本音のようです。
税収を上げるには、やはり、他の税収には期待できないと。。。。。

※案の上、所得を抑え、経費の大半は、会社の経費で落としているとのこと。


2.町長主導のキャッチフレーズ政策は町民に受け入れられているのか?

「耳にやさしい」言葉ばかりだけれども、町民の大半は無関係・無関心と言われている。
「やっている人たちだけに充実感のある政策である。」と批判されている。

※傍目で見ても、浮いているとわかる、住民にはほとんど寄与しない政策のようです。
「私らには関係ない」と村人が言っていました。


3.時折、NHK等々のマスコミで取り上げられていることもあるが、あれはテレビ局の独自取材か?

こちらから呼んで取材をしてもらっている。マスコミが自発的に取材に来るようなイベントはない。


4.どうせなら「老人天国」にしたらどうか?

住民票を移されたら、地元の負担が増えるので、老人を呼ぶことは止めている。


5.マスコミでも有名な地元選出の国会議員はどう考えているのか?

彼らは、地元のことなど何も考えていない。
浮世離れした話が多い。


6.大阪の橋下市長のやり方はどうか?

あれは都会の発想であり、ここにはなじまないし、賛同できない。


彼から質問されました。

A.町長は「安全・安心」を標榜しているがどうか?

⇒日本全国「安全・安心」と言っている現在、それは当たり前のことであり、強調するまでもないこと。


B.工場誘致はできないか?

⇒無理。労働力もなく、広い土地もないところに立地するくらいなら、海外に行くはず。
タイの洪水の時、タイの人が来日し、日本人を指導した姿を見たら、敢えて日本が比較優位とも言いづらい。

インターネットを活用したビジネスで人を呼ぶにしても、徳島県のようにソフトハウスを呼べるほどの魅力もない。



うーむ「八方塞がり」です。


小生が「東京の規模縮小」を提唱するのも、こういう立ち遅れた地域の課題を解決する方策の一つになるのではないかと思うからです。


はてさて、皆さんならどんなご提案をなさいますか?


帰り際に、2~3個の提案をしておきましたが、「おそらく取り入れられることはないんだろうなぁ」とむなしくこの寒村を後にしました。


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