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「現在」を知らないものは「未来」を語るな!「現在」を知らないものは「過去」を語るな! [裏づけのない経営学]

人の一生は、「生」から始まり「死」で終わります。

どんなに頑張っても、人の一生には、肉体的・精神的・知的な「ピーク」あるいは「峠」というものがあり、おのずとおとなしくあきらめざるを得ない時やことも多いものではないでしょうか。

他方で、「美しい死に方」というようなものに憧憬を持ったとしても、なかなかリアリティを感じないのも実情です。


ところが、政治や経済、卑近な例では企業経営というものには、「ピーク」とか「峠」というようなものはないかのごとく考えがちです。

たとえば「企業経営」を考えてみましょう。
毎年「増収」「増益」を社是と思ってしまう経営者・経営幹部の方もよく見受けられます。

こんな状況を続けていると、気がついたら不幸な結果になっているということもよくあるものです。


「昔はよかった」「昔はこうだった」と言いがちな方も多いようです。

でも、ルールも、マーケットも、企業を形作る「人」「もの」「金」の状況も、絶えず変化しています。
にもかかわらずしたり顔で「昔はこうだった」とかたずけられてしまうのも考えものです。

「昔」と言われる当時、将来を思い遣ったのが「現在」です。
その現在の状況が悪いのなら、昔を評価するにはやや物足りません。
「昔の不満」を改善しようと生まれたのが「今日」なのですから。。。。。。


「将来をシミュレーションする」と言いがちな方もままいらっしゃいます。

しかしながら、現在の善悪、ストロング・ウィークポイントを掌握せずに将来を語ってしまうことは、「単なる夢」に終わってしまうこともよくあるものです。

理屈でこのシミュレーションを考えるのは比較的容易なことですが、いざやってみると、なんだか空しさがついてきてしまいます。

なぜでしょうか。。。。。

「現実」「現在」を置き去りにすることができないからです。


「現実」「現在」「現場」を理解せず、「過去」や「未来」ばかりを語るのは危うさが伴います。

夢を語る方に言わせれば、「現状分析ばかりで方策がない」とよくおっしゃいます。
でも、「現状を把握してない」人が語る将来は「夢」にすぎません。
「夢」を簡単に実現させようとすると「無理」が生まれてしまいます。


ちょうど今、選挙の季節です。

各政党・候補者が言っている政策(もどき)についても、こうやって考えてみてください。

「そんなあほな!」ということを平気で言っている人がいます。


そういえば「郵政民営化」で選挙が燃えた時もありました。
ところで、その「郵政の今」はどうなっているのでしょうか。。。。。。。

「改革が不十分」なせいにしているコメンテーターの方もいらっしゃいますが、頓挫するような改革案は、やはり受け入れられない政策・対策だったのです。


「いつまでもあると思うな親と金」
こういう言葉もあるのかもしれません。。。。。。

「人」も「企業」も「政治」も「経済」もいろいろと絡まり合い、支えられて生きています。

将来もいい関係で、いい時代が続くことを期待するのなら、「現状」をよく知らないと、何となく浮き上がったシミュレーションになってしまうこともよくあるものです。

将来を語る方ほど「これこそが合理的」だと思い込まれていらっしゃることもよくあるようです。
本当ですか。。。。。





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