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「延命措置を拒否する」ということを考えておく (介護を家族の問題として考える) [無駄の効用かやっぱり無駄か]

政権が交代して、政治テーマの主役が、「社会保障」から「景気回復」に軸足を移した感があります。

それはそれでいいことだと思います。
景気が回復し、経済力が回復すれば、経済的な意味での「社会保障」の問題が解決するのかもしれません(なんとなくそんな期待が出てきます)。

先日の東京都知事選挙の時、ある候補者を応援するというおばぁちゃんのお話を聞きました。

彼女曰く、石原さんは、
①介護の問題に目を向けなかった。
②介護の現場・労働について行政の支援が足りない。
と。。。。。


このおばぁちゃんのお話を聞いた時、直感的に「違う!」と思ってしまいました。

「かつては家族が支えていた介護の問題を、そのまま公サービスに移し替えようとしているだけなのではないのか!」と思わず思ってしまいました。

①子どもが減り、かつ、親と同居しない人たちが増え、親の面倒を見る人たちが少なくなってしまいました

②長寿化の進展とともに長生きをなさるお年寄りも増えてきました

③医療技術の発達により、「生きてしまう」ということもあるのかも知れません

こういう中で、社会保障、特に介護・介護制度の問題はもう少し具体的に突っ込んだ議論が必要なような気がします

介護、ひいては社会保障制度の構造チェックと構造改善も必要なのではないでしょうか。


私の、父は脳梗塞で倒れました。
「もう大丈夫だろう」という医者の話もあり、呼吸装置を外したら、自立呼吸ができず帰らぬ人となってしまいました。

ちょうど倒れてから1か月でした。
手を握れば握り返してくるような状況でしたが、自ら、話したり、食べたり、起き上がったりするような状況ではありませんでした。
残された母に聞けば、「このまま長期化したらどうなっていたんだろうか」とさばさばした様子でした。

その母も、冬の寒い朝、洗面所で倒れたまま、救急車が来たときには、既に息は切れていたようです。
私は、そんなふうに両親を見送りました。


他方、一昨年の12月でした。
会社の大先輩が脳梗塞で倒れたと奥様から聞きました。

ご本人は「延命措置は取らない」とおっしゃったようですが、息子さんが「それはダメだ」とおっしゃり今日に至っているようです。

時々奥様から、お電話をいただきました。「たいへんで、自分のほうも体調が悪くなりそうだ」と。。。。


先輩の話を聞くにつけ、「延命措置」ということを考えてしまいます。

この議論はひょっとしたらタブーなのかもしれません。
ただ、お正月は、仕事を離れてゆっくり考えることもできます。
家族も集まったりします。


元気だからこそ、介護のことについて、ご家族で考えておくチャンスです。

「延命措置をとらない」という宣言を、公の機関に届けておくことはできないものでしょうか。。。。


医学の発達で、ひょっとしたら、意図せず生きながらえてしまうかもしれません。




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