50歳からの保険の見直し (その3:見直すのは何?) [保険の話]
「保険を見直す」という言葉は、意外と一般的に語られていますが、
「何を?どこを?見直すのか?」ということはよくわからない人が多いようです。
着眼点をピックアップしてみましょう。
1.保険料
収入が減っていくという不安がある中では何といっても保険料の金額です。
少ない保険料で大きな保障と言うのは誰もの希望です。
①人生・生活のコストとして、「一体いくらまで払えるのか?」と言うことを決めておく必要があります。
保険だけを目の敵にする人がいますが、他の無駄遣いとのバランスでも考える必要があります。
また、退職した直後は、税金や社会保険料などのように、前年度の所得の水準で徴求されるものがありますから、一時的な支出増(負担増)になっていることもあります。
②意外な盲点は、同じ保険に複数口ご契約の方もいらっしゃいます。
・口数をチェックして、多いようなら口数を減らす。
・医療保険は入院日額で決まりますから、この入院日額を1,000円単位で減額することも可能な場合が多いものです。
③保険料は、「人生卒業するまで定額」かどうかを確認する。
最近は定額のものが増えましたが、古いものは5年~10年毎に変動するものがあります。
「更新型」と言いますが、「定額型への変更」を含めて見直すことも必要です。
2.契約者・被保険者
保険は契約者変更ができます。
「この保険は誰の保険なのか?」と言うことを確認する必要があります。
成人して就職したりお嫁に行ったお子様の保険なら、お子様に「契約者変更」することもできます。
保険に入った時の料金がそのままのものが多いですから、お子様も喜んで引き継いでいかれるはずです。
3.家族型か個人型か
「とりあえず」ご契約された保険の中には、いわゆる「美味しい話」に光が当たりがちです。
「家族型」の保険は、
家族全員の料金なので割安感がある半面
①配偶者は60%程度の保障になっている。
②主契約者(多くの場合がご主人)が亡くなられたら、保険がなくなる。(または、家族料金を払うことで継続していく。)
いわゆる「家族パック」状態なのです。
男女の平均余命の年齢差、およびご夫婦の年齢差を考えると、「奥様が一人で暮らされる時間が長い」のが一般的ですから、留意が必要です。
4.保障内容
「保険を見直す」時に一番注目されるのが、この保障内容です。
しかも、現在の保障がどんなものかよくわかっていないにもかかわらず、「先進医療」「通院」と言った人様のお言葉に不安を覚えてしまうものです。
その結果、「今の保険でも十分なのに、うっかり解約してしまう」と言う方もかなりいらっしゃるようです。
ただし、
現在の医療制度の変化、医療技術の進歩に対応しているかどうか?
①一番有名なのが、「先進医療」への対応です。
この「先進医療」は、厚生労働省が認定した治療方法で、厚生労働省が認定した医療機関で受けることが必要です。
毎年、その対象も洗い替えもされていますが、今一番給付が多いのは「白内障の多焦点レンズ装着」と言われています。
高額なものは、「重粒子線の照射」が有名です。
②「治療のための通院」は思ったほど多くはない。
毎日、病院に通院なさる患者さんは少ないと思います。
「抗がん剤治療」などが典型的ですが、通院対象期間、通算期間、金額等々、その中味まで確認しておく必要があります。
ただし、交通費や食事代、買い物代などを考えるとちょっと嬉しいものです。
③「入院給付対象のスタート時期」はいつからか?
・古い保険の中には、「20日以上入院」とか「5日以上」入院したら、入院給付の対象になるものが多いようです。
しかも、4日目までは免責(でない)のか? 5日以上入院したら1日目から出るのか?そこまではなかなかわかりにくいものです。
最近は入院期間も短くなっていますので、入院給付中心の保険の場合はよく見ておく必要があります。
・「一回の入院は60日、通算限度1095日」と言う保険が多いようです。
これは、一回の入院は60日までしか保障しません。
他の病気、別の入院(再入院を含む)の入院期間を通算すると1095日(約3年)分が限度です。という意味です。
④「手術をしたらいくら出るのか?」
意外な盲点は「手術」です。
数年前の保険なら、「88種類」と言われています。
当時のパンフレットを見ると「ほとんどすべての手術に対応」と書いてありますが、最近では「1000種類」というものが多いようです。
これは医療技術・制度の進歩・変化によるものです。
内視鏡、腹腔鏡手術などが発達したことによるものです。
当時想定しなかった手術方法も増えてきました。
放射線治療・レーザー照射等に置き換わったものもあります。
従って、今の保険は「公的医療保険制度連動型」と言うものが増えてきました。
病院で貰う「領収書」に点数が記載してあれば給付されるというものです。
こう考えると、
「現時点では最高の保障」であったとしても、「将来の医療制度・医療技術の変化にキャッチアップできるのかどうか?」という点では不安は残ります。
保障が陳腐化しているので見直した傍から陳腐化したということも想定されます。
この問題に対応するには、「見直す保険は将来の変化に対応できるか?」と言うことも視野に入れておくことが必要です。
将来、「要らなくなった保障を外し、必要となった保障を追加できるか?」
ということも検討のポイントです。
いわゆる「特約をつけたり外したり」できるかどうかもチェックしておいてください。
「払い済み保険」にしてしまうと、将来の変化に対応できないケースもあるようです。
特に年齢の若い人は、この点には配慮が必要です。
「将来の資金負担を軽減したつもりが、内容が陳腐化していた」と言うことにならないようにしておくことも必要です。
「何を?どこを?見直すのか?」ということはよくわからない人が多いようです。
着眼点をピックアップしてみましょう。
1.保険料
収入が減っていくという不安がある中では何といっても保険料の金額です。
少ない保険料で大きな保障と言うのは誰もの希望です。
①人生・生活のコストとして、「一体いくらまで払えるのか?」と言うことを決めておく必要があります。
保険だけを目の敵にする人がいますが、他の無駄遣いとのバランスでも考える必要があります。
また、退職した直後は、税金や社会保険料などのように、前年度の所得の水準で徴求されるものがありますから、一時的な支出増(負担増)になっていることもあります。
②意外な盲点は、同じ保険に複数口ご契約の方もいらっしゃいます。
・口数をチェックして、多いようなら口数を減らす。
・医療保険は入院日額で決まりますから、この入院日額を1,000円単位で減額することも可能な場合が多いものです。
③保険料は、「人生卒業するまで定額」かどうかを確認する。
最近は定額のものが増えましたが、古いものは5年~10年毎に変動するものがあります。
「更新型」と言いますが、「定額型への変更」を含めて見直すことも必要です。
2.契約者・被保険者
保険は契約者変更ができます。
「この保険は誰の保険なのか?」と言うことを確認する必要があります。
成人して就職したりお嫁に行ったお子様の保険なら、お子様に「契約者変更」することもできます。
保険に入った時の料金がそのままのものが多いですから、お子様も喜んで引き継いでいかれるはずです。
3.家族型か個人型か
「とりあえず」ご契約された保険の中には、いわゆる「美味しい話」に光が当たりがちです。
「家族型」の保険は、
家族全員の料金なので割安感がある半面
①配偶者は60%程度の保障になっている。
②主契約者(多くの場合がご主人)が亡くなられたら、保険がなくなる。(または、家族料金を払うことで継続していく。)
いわゆる「家族パック」状態なのです。
男女の平均余命の年齢差、およびご夫婦の年齢差を考えると、「奥様が一人で暮らされる時間が長い」のが一般的ですから、留意が必要です。
4.保障内容
「保険を見直す」時に一番注目されるのが、この保障内容です。
しかも、現在の保障がどんなものかよくわかっていないにもかかわらず、「先進医療」「通院」と言った人様のお言葉に不安を覚えてしまうものです。
その結果、「今の保険でも十分なのに、うっかり解約してしまう」と言う方もかなりいらっしゃるようです。
ただし、
現在の医療制度の変化、医療技術の進歩に対応しているかどうか?
①一番有名なのが、「先進医療」への対応です。
この「先進医療」は、厚生労働省が認定した治療方法で、厚生労働省が認定した医療機関で受けることが必要です。
毎年、その対象も洗い替えもされていますが、今一番給付が多いのは「白内障の多焦点レンズ装着」と言われています。
高額なものは、「重粒子線の照射」が有名です。
②「治療のための通院」は思ったほど多くはない。
毎日、病院に通院なさる患者さんは少ないと思います。
「抗がん剤治療」などが典型的ですが、通院対象期間、通算期間、金額等々、その中味まで確認しておく必要があります。
ただし、交通費や食事代、買い物代などを考えるとちょっと嬉しいものです。
③「入院給付対象のスタート時期」はいつからか?
・古い保険の中には、「20日以上入院」とか「5日以上」入院したら、入院給付の対象になるものが多いようです。
しかも、4日目までは免責(でない)のか? 5日以上入院したら1日目から出るのか?そこまではなかなかわかりにくいものです。
最近は入院期間も短くなっていますので、入院給付中心の保険の場合はよく見ておく必要があります。
・「一回の入院は60日、通算限度1095日」と言う保険が多いようです。
これは、一回の入院は60日までしか保障しません。
他の病気、別の入院(再入院を含む)の入院期間を通算すると1095日(約3年)分が限度です。という意味です。
④「手術をしたらいくら出るのか?」
意外な盲点は「手術」です。
数年前の保険なら、「88種類」と言われています。
当時のパンフレットを見ると「ほとんどすべての手術に対応」と書いてありますが、最近では「1000種類」というものが多いようです。
これは医療技術・制度の進歩・変化によるものです。
内視鏡、腹腔鏡手術などが発達したことによるものです。
当時想定しなかった手術方法も増えてきました。
放射線治療・レーザー照射等に置き換わったものもあります。
従って、今の保険は「公的医療保険制度連動型」と言うものが増えてきました。
病院で貰う「領収書」に点数が記載してあれば給付されるというものです。
こう考えると、
「現時点では最高の保障」であったとしても、「将来の医療制度・医療技術の変化にキャッチアップできるのかどうか?」という点では不安は残ります。
保障が陳腐化しているので見直した傍から陳腐化したということも想定されます。
この問題に対応するには、「見直す保険は将来の変化に対応できるか?」と言うことも視野に入れておくことが必要です。
将来、「要らなくなった保障を外し、必要となった保障を追加できるか?」
ということも検討のポイントです。
いわゆる「特約をつけたり外したり」できるかどうかもチェックしておいてください。
「払い済み保険」にしてしまうと、将来の変化に対応できないケースもあるようです。
特に年齢の若い人は、この点には配慮が必要です。
「将来の資金負担を軽減したつもりが、内容が陳腐化していた」と言うことにならないようにしておくことも必要です。
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