SSブログ

「出向」は左遷ではない (半沢直樹の罪と罰) [銀行(員)と付き合う法]

「あんたが来てから、やっと海外旅行に行けるようになった」

これは銀行の先輩から聞いた言葉です。
この先輩は、東京勤務が長かったのですが、実家のある地方の企業に出向されていきました。
決して左遷でも懲罰人事でもありません。

出向先の企業の社長様から、冒頭の声をかけられたとのことです。
社長の片腕として、留守を預かる番頭さんとして信頼された上での一言です。

テレビドラマ「半沢直樹」では、何か不始末があると「懲罰的な人事」として「出向」という話が出てきますが、決してそんなわけではありません。

日本の銀行は典型的なピラミッド型のサラリーマンですから、一定の年齢になると「後進に道を譲る」ためにも、お取引先企業へ出向される方が数多くいます。中には、自ら希望される方もいます。

事情はと言えば、
(銀行サイド)
・人員・ポスト対策
・ライフプラン対応
・お取引先とのパイプ強化

(お取引サイド)
・番頭さん人材の確保
・銀行との強化

というようなことがあります。


銀行員はやはり、一般企業での営業は不得手な傾向がありますが、
①社長の相談役
②総務・財務担当
としては、それなりの力を持っています。
そして
・決してトップにはならない(なろうとしない)
・平均点以上の知識・マナーは有している
という安心感もあります。


ただ、転勤や異動で上司が変わることに慣れて育った銀行員も、職場環境に慣れるとかあるいは経営哲学の明確なオーナー経営者の方と付き合う時には、「相性」というものには左右されてしまいます。

そういったことから、
「出向を暗いイメージ」にとらえる風潮は根強いですが、「溶け込み」がうまくいった人は、銀行に残るよりも「処遇」「やりがい」等々ではるかに恵まれていらっしゃる方が多いようです。


これからは、ますます働き方が多様化してくる時代ですから、「出向」またよし です。


CIMG1507-01.JPG




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0