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「小澤征爾さんのバイク」の話と「ある企業の機械」の話 [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

今月(2014年1月)の日経新聞「私の履歴書」は指揮者の小澤征爾さんのお話です。

「船員と投合 愉快な船旅 スクーター整備、暇見て訓練」と題した第10回の連載(2014.1.11)では、神戸からフランスへ向かう貨物船「淡路山丸」の中での出来事が書いてあります。

ギターを弾いて歌を歌ったりとやはり音楽家の話ですが、意外にも持ち込んだスクーターの解体・組み立ての話があります

少し文章を拝借しましょう。

「それにしても船旅は長い。暇にあかせて、スクーターを何日もかけて解体して、また組み立てた。故障した場合に備えて、事前に富士重工業の工場で組み立て方を教わっておいたのだ。そのやり方を忘れないように船でも時々練習した。」
と。。。。。

あの世界的に著名な指揮者の話とも思えないような知恵話です。


実は、高知のある企業の社長(当時)からも同じような話を聞きました
彼の工場にはイタリアから輸入した機械があるのですが、工場に据え付けるにあたっては必ず一度解体してから設置するとのことでした。

当時もイタリア人技術者が高知に来ていました。
新しい機械の据え付けのためです。

一度解体して、機械を部品から覚えておいて、据え付けのついでに自社工場に合うようにカスタマイズしてしまうのです。
社長曰く「故障した時、イタリアから技術者を呼ばなくても自分たちで直せるだろう」と。。。。。

この工場には昭和20年代に輸入した機械もありました。
社長の話ではずいぶん稼いでくれたようです。
そして今なお現役なのです。償却も終わっていますから、利益に大きく貢献していました。

この社長を「さすが!」と当時は思ったものですが、小澤征爾さんにも「さすが!」を上げたくなってしまいました


なお、小澤さんは、このスクーターでマルセイユからパリまで走られたようです。(1959年のことだそうです)




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