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「牛丼値上げ」はアベノミクスの優等生? [小さな親切、余計なお世話]

庶民の国民食:吉野家の牛丼が値上げになるようです。
NHK NEWS WEB(2014年12月9日)は「吉野家 牛丼並盛を80円値上げへ」と題して次のように報じています。
大手牛丼チェーンの「吉野家」は、原材料となる牛肉の取引価格が上昇し円安で輸入コストも増えているとして、牛丼の並盛を300円から380円とするなど、牛肉を使用したメニューの値上げを発表しました。


アベノミクスのインフレ目標の2%に対し、今回の値上げは26%超ですから願ったりかなったりです。

ニュースなどの解説を拾い集めると、
円安・ドル高の進行
②米国で2011~12年に発生した干ばつの影響だ。餌不足となり干し草や穀物の価格が高騰
③牛丼の材料となる牛肉の取引価格が、中国や東南アジアなどでの需要の高まりを背景に上昇
が主因のようです。

つまり仕入れコストの上昇が主因であり、従業員さんの給料を上げるために、料金を上げるということではないようです

この現象を、エコノミストの村上尚己氏は、東洋経済オンライン(2014年02月10日)のなかで、

サービスを含めた物価全般(一般物価)が上昇すると、名目賃金もそれと連動して上昇するのだ。というのも、消費や設備投資が増えて、経済の需給が引き締まる経済状態になるから、インフレ率が上昇する。そうした経済状況が続けば、労働市場では人手不足になる。モノやサービス同様に、労働市場において、「需要>供給」となれば、賃金にも上昇圧力がかかる。

身の回りのモノの値段のほうが素早く上昇する一方で、賃金が動くペースはさほど早くない(遅行性がある)。個々の市場によって、インフレが定着するまでに時間の差があるので、景気回復の初期段階とも言える、2014年くらいまでは、そうした状況が続くのかもしれないのだ。

ただ、こうした状況は永続しない。インフレが定着し、経済成長率が高まることで、労働市場の需給も改善する。そうすると、労働市場で余っていた人が雇用され、失業率が低下し、人手不足になる。実際に、名目賃金は景気変動の変化による物価上昇に見合う格好で、上昇していく

逆に言えば、インフレが起きているときは、同時に経済成長が高く、名目賃金も上昇している。そしてこのときは、実質賃金も上昇している。今後、脱デフレに伴い日本経済が復活し、賃金は、名目ベースでも実質ベースでも増え始めるだろう。そのプロセスが、アベノミクスでようやく始まったのである。
と。。。。。

不安と我慢はいつまで続くのでしょうか。。。。

年金生活者や無職のものには「賃金が増える」という恩恵はないのですから、いったいどうすればいいのでしょう。。。

そういえば、かつて、牛丼はデフレの優等生だったのです
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