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トップの「孤独」そして「悲観的」 [仕事についてのエトセトラ]

私は銀行員でしたので、多くの企業「経営」者の方とお会いし、話を聞いたりしました。

成功した「企業トップ」というのは、あるいは「組織のトップ」というのは、どちらかというと「孤独」な方が多かったような気がします。

確かに「YES」マンや「礼賛」する方は多いのですが、先行きの「不安」や「課題」を指摘したり、応援してくれる方は少ないようです。

だからこそ「銀行員」のような「冷徹」(っぽい)話ができる者が必要とされるのです。


※あまりにも「将来や先行きに楽観的」だと、「この人大丈夫かな?」などと銀行員は思ってしまいます。

例えば、宗教が絡んでいないか?調子が良すぎないか?。。。。。等々


私の経験では、業績のいい企業の経営者は総じて悲観的でした。
しかも
①細かい・・・(緻密)
②くどい・・・(凡事徹底)
③せっかち・・(quick respose)
④ストイック・(自分に厳しい)
などの特徴がおありですから、余計「悲観的」に見えてしまいます。


帝人の元社長:大屋晋三氏は、
「社長と副社長の距離は、副社長と運転手の距離よりも遠い」
とおっしゃっていたそうです。
孤独な経営者の姿を象徴する言葉のように聞こえます。


一番身近な立場の部下でさえ「遠い存在」であったりするようです。

この関係は、
「部長と課長の距離は、課長と運転手の距離よりも遠い」
というように、組織階層の距離感を言い表すこともできます。


上に立つものは、ある意味「孤高の人」状態になっていらっしゃるのかもしれません。


もし、下から上に立つ人を仰ぎ見たら、

「運転手と副社長の距離は、副社長と社長の距離よりも遠い」

「運転手と課長の距離は、課長と部長の距離よりも遠い」

ということになるのかもしれません。

※「運転手」さんとは、「社長車の運転手」さんという意味です。


ピラミッドを形づくるような組織では、「ポストとしての立ち位置」は、「自分が思っている立ち位置」とはずいぶん違っているのかもしれません。


「リーダー像」「部下像」を考えるときの参考になさってください。

「直属」の距離の遠さを。。。!


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