「産業としての農業」と「生業としての農業」~ある「ぶどう農家」の話 [どう受け止めたらいいのか]
山梨県勝沼にある知り合いの「ぶどう農家」に行ってきました。
今年の出来具合を聞いたりしながら、少し自宅用のものを買い求めてきました。
息子さんがお手伝いをされていたので、
「跡継ぎができてよかったですねぇ」と聞くと、
息子さんは、
「うーん!後を継ぐかどうかはよくわからない」
と。。。。
奥さんに話を聞くと、
「ぶどう作りは厳しいですよ。主人は兼業で別に仕事を持っていたので私は姑と二人でやってきたけどきつかったです。喧嘩をする暇もなかった」
「収穫して販売する今の時期のほうがどちらかと言うと楽」
「オフシーズンは、肥料やりや棚の管理や剪定など手作業も多くしんどいですよ」
「おかげさまで今日は出荷(各地へ送付)が多く疲れました」
※常連が多く、電話やFAXで依頼を受けて各地へ送ることがメインだとか。
「この時期に一年分を稼ぐのですよね」
と尋ねると、
「食べていくのがやっと」だとか。。。。
「周辺の若い人も勤めに出ている人が多いし、都会に出て行ってしまう」
と。
あたり一面「ぶどう畑」でしたが、先々は主なきこともある様子です。
この息子さんも、かつては東京で仕事をしていたとのこと。
この「ぶどう農家」にしても後継不安を抱えていらっしゃるようです。
やはり、専業で食っていくのなら、「生業」から一歩踏み出して「生産体制」の構造改革や「休暇」や「社会保険」など「労働環境」を整えることなども必要だとあらためて思った次第です。
なお、「今年は美味しいですよ」とも。
夕暮れ時にお邪魔したにも関わらず、親子して快く出迎えてもらえました。
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