銀行との取引を見直す(再評価する)時期 [裏づけのない経営学]
銀行と言うのは昔から「雨の日には傘を貸さない」と言われてきました。
当然のことです。
多くの方からお預かりしたお金(預金)を元手にしているのですから、返済の見込みが乏しい方には貸したくないものなのです。
1年以上続くコロナ禍の下、「資金調達」「儲けたお金の貯え方」「銀行との付き合い方」をあらためてお考えになった方も多いのではないでしょうか?
気持ちはわかりますが行政頼みでは続きません。
また「商売」をやるということの「社会的責任」の一つとして長期的視野に立った「経営感覚」を磨くということも必要です。
コロナで金策がうまく行かない企業が突然銀行の店頭をお訪ねされても「好結果」「思い通り」にならなかったのではないでしょうか。
私から言わせれば今までどうなさっていたのですか?
「銀行」を小ばかにされていたのではないですか?
と言いたくなってしまいます。
銀行は経営のパートナーなのです。
普段からここぞと思う銀行とお付き合いなさることも必要だったのです。
※最近の銀行(銀行員)の皆さんにはこういうお考えはないのかもしれませんが
例えば、儲かっている時に
●積立預金をしておく
~儲けを地道に資産に変える
●必要のない借り入れをしておく(例えば100万円)
~まさしく「既往客」になるべく「取引口座」を作っておく
●定期的に決算書や資金繰表を見てもらっておく
~優良企業には「お金を貸したい」し、悪い企業への「貸出金は回収したい」のが銀行員の本音ですからそれなりに丁寧に見てくれしかも意見もしてくれます
等をなさるのも実は得策だったのです。
とかく銀行を批判なさる方も多いのが実情ですが、いい銀行を見つけるのも企業経営の必要条件です。
「無借金」を自慢される方も多いのですが、いい企業と言うのは「実質無借金」を目指されます。
つまり
「実質無借金」=「預金」ー「借金」>0
ということです。
業況が悪くなると銀行は「貸し渋りをします」が、すでに借りたお金を督促したりはしません。
それどころか「条件変更で返済条件の緩和」「預金を使うこと」などを提案してくれます。
業況がいい時は金利などの借り入れ条件がとても有利な提案をするものです。
借り入れ条件が有利なときにお金を借り、そっくり預金しておくというのも一つの経営哲学です。
「金利」のことをご心配なさる方もおありでしょうが、「金利は経費で落ちる」のです。
金利と言う手数料を払いながら銀行とうまく付き合うことも企業経営(ご商売)には重要な戦略なのです。
儲かっていれば借入金などいつでも返せるのですから。。。
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