SSブログ

地方の疲弊・衰退の原因 [みんなうすうす気づいている]


「地方創生」がどうのこうのと言ったところで地方の疲弊・衰退の流れは変わりません。


理由はいろいろあるでしょう。

例えば、「ひと」「もの」「カネ」という切り口で見ると、

①ひと
これはというリーダーも番頭さんもいない

②もの
クオリティの高い特筆モノがない

③カネ
基本は補助金頼り

というのが実情です。
つまり、活力がないまま「地方が元気」なように伝えられているだけの話です。


もう少し丁寧に言うならば、

①子、孫の代まで生き残っていこうというグランドデザインがない
~近視眼的な振興策ではまだら模様の地域づくりしかありません。
選挙に勝つ(当選する)ためだけの政治家が増えました。
「小選挙区制」になってからと言うもの、衆議院議員のレベルダウンが一層深刻になってきたようです。

②マスコミ迎合的行政トップ(マスコミを利用して自分が有名になりたい売名トップ)
~マスコミが「すごい人」のように取り上げるだけで具体的な成果は皆無。
「種は撒くけど花が咲いたのを見たことがない」と言われるタレント知事もいます。
マスコミは種まきばかり取り上げて収穫を報じることはありません。

③批判をしない場当たり的なマスコミ
「旅番組」「グルメ番組」「絶景番組」「移住番組」どれを取ってみても批判はありません。
そんなに素晴らしいのなら地方はもっと繁栄・繁盛しているはずです。
「不味いものでも美味しい」と言うから一過的な人気にしかつながらないのです。
飽きられてしまうに決まっています。

④議論をしない住民
自らがリスクを取ることを嫌う人が多いようです。
「補助金なら失敗しても失うものはない」
という発想しかありません。
「金の切れ目が縁の切れ目そのものです。

⑤「高学歴化」という社会構造の変化を受け入れる「大学」がない
実業高校の低迷ぶりは言うに及ばず、地元大学(駅弁大学)の魅力の減少は「高学歴」ニーズを満たしてくれません。
「先生の成り手がない」問題も地元の大学のレベルダウンによる部分もありそうです。

⑥サービス業中心の産業政策では所得は増えません
ワーケーションなる言葉もあるようですが、その程度(片手間)で高所得を得られるという発想が間違っています。
特異な才能でもなければ、そうそう簡単に気まま暮らしで所得が増えることはありません。
利益率の低いビジネスに光を当てても「非正規の温床」にしかなりません。

⑦「生活習慣の都会化」は地方暮らしでの生活コストの増加をもたらした
平たく言えば「東京の生活スタイル」を地方で真似してもついていける人は少ないはずです。
公共交通機関の未発達(利用低迷)は生活コスト増加の最大の原因です。
「車が自転車代わり」では生活費はかさみます。

かくして地方の疲弊(低迷)・衰退は続きます。
だから意欲的な若者はチャンスと成果を求めて地方から出ていくのです。


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント