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「原因」を分析せず「課題」を潰しこまず「対策」をとるな [どう受け止めたらいいのか]


最近は今まで想定していなかったようなことがずいぶん起きています。

例えば、

1.福岡の保育園、静岡の幼稚園で起きた送迎バスへの園児置き去り死事件

本当に「人手不足」が原因だったのでしょうか?

対策として
●エンジン停止後に警報を鳴らし運転手に車内の確認を促す「降車時確認式」
●置き去りにされた子どもをセンサーによって検知する「自動検知式」
の2種類の安全装置の設置を義務付けるのだとか(詳細不知)

その前にそもそもの原因は
「指差し確認」
「記録化」「報告化」の徹底
「複数による別の目チェック」
がなされていなかっただけではないのか?

原因が十分に潰しこまれないまま「安全装置」で管理と言うのも何か物足りません。
「対策」や「再発防止策」の策定には原因の潰しこみ(分析)があって初めて対応策が生まれるのもが多いはずです。

・機械任せだけではまた大きなトラブルが起きます
・機械が多い工場に行ってみましょう
・機械がチェックしたことをチェックするのは人間
あの悲しい事故がなぜ起きたのかの検証と課題の潰しこみも必要ではないでしょうか。


2.2人乗りベビーカーの都営バス“乗車拒否”

これは実情が今一つよくわかりません。
運転手さんの怠慢なのかどうかもよくわかりません。(詳細不知)

先日、二人乗りベビーカーを実際に見る機会がありました。
思っていた以上に大きい
●バスへの持ち上げ時にバランスを崩す恐れもある
バスの乗車口が明らかに狭い
と言うことは、
「対策」としては、
バスの構造を変える
バスを改造する
と言うお考えにならないのでしょうか?

ふたごベビーカーのサイズ
バスドアのサイズ
に合わせた改造で対策を考えることも解決策の一つ。


3.雪道「国道」スタックにより渋滞

毎年のようにどこかの国道でこのスタック渋滞が起きているようです。
ここ何年かでも、
・山陰
・滋賀
・福井
・新潟
等々と。。。
原因はきっと同じでしょう。

早々と高速道路の通行止めを行った
高速道路から降りられなくなった
高速道を降りた車が一斉に国道に迂回し
多くの車が冬用タイヤではなくノーマルタイヤだった
と言う共通項があるようです。

ここまでわかってきてなぜ雪道渋滞が起きてしまうのか不思議で仕方がありません。
降り積もる雪の中では除雪作業も限界があります。
やはり道路内の車の流入を間引くしかないでしょう。
積雪が始まった個所から流入・進入制限をするのではなく、積雪が始まる前の地区で進入間引きを始めるしかありません(その方がみんなの幸せです)。

国土交通省や都道府県のセクショナリズムなどと言ったバカなことはなかったのでしょうが、「広域豪雪対策・対応」を取ることが必要でしょう。

「たいへんだぁ!」と都会の暖かいマスコミで蘊蓄比べをするマスコミにもウンザリです。
毎年の恒例行事のようになっています。


以上の三つが典型です。
原因はどこにあったのでしょうか?
原因もよくわからずに対策もどきをしてもその効果は限定的なはずです。


日本のものづくり企業が高品質を維持してきたのはこういう「原因分析」と「再発防止」の繰り返しだったのです。
昨今のイージーな対策話を見聞きしていると日本のクオリティがだんだんイージーになっていくような気がしてなりません





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