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ある「体育協会」の倒産 [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

「大阪府にある高槻市体育協会が破産した」というニュースをご存知でしょうか

[本]
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060901001078.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090602-00000578-san-soci
http://www.takatsukishi-taikyo.org/about.html

「体育協会」といえば、どんなお仕事をするところなのか正確には存じ上げませんが、なんとなくそういう組織もあるのかと頭の片隅に記憶していらっしゃる方も多いのではないでしょうか

「体育協会」というのは、国民体育大会などを主催している財団法人日本体育協会の傘下の地方組織のようです
破産申立となった直接の原因は、主催したサッカー大会で事故が起き、裁判で賠償金が3億7千万円と決まり、その支払いができないということらしいです
資金調達に奔走されたようですが
①市からの補助は拒否された
②被害者の方からも債務免除を拒否された
③財団法人という組織の性格から利益行為ができない
等の理由から賠償金の調達ができないとの判断で、破産申立のやむなきに至ったようです

今回のこの破産申立ては「企業経営のリスク」を改めて考えさせる事案ではないかと思います
想定度合いの低い事故が起きた時の賠償
取扱商品に起因する事故の損害賠償
社員が起こした事故等の損害賠償
特許侵害などによる損害賠償
等々経済的なリスクはどの企業でも考えられるのではないでしょうか。。。。。。

「そんなことを考えていたら企業経営はできない」という声も聞こえてきそうですが
企業としての社会的責任に加え、従業員のご家族の生活を預かっていることまで考えたら
やはり、
リスクへの備えのチェックをしていたかどうか
パートナーからのアドバイスを聞く耳をもっているかどうか。。。(そういうアドバイザーがいるかどうか
保険など、リスク負担を軽減する方法をとっていたかどうか
などなど、企業を経営するうえでの課題を改めて考えさせられるものです

他方で、農林水産省、総務省、経済産業省の三省が所管する社団法人である(社)日本農村情報システム協会が、そもそも減収傾向にある中、資金の不正流用なども発覚し、6億5600万円の債務超過に陥り破産申立に至ったというようなケースもあるようです

http://www.tsr-net.co.jp/new/sokuho/1187109_717.html
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