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ゆうちょ銀行に何を期待するのか。。。。(何を目指すのか)② [少し政治的な話を。。。。]

ご存知の方は多いと思いますが、
1.日本銀行は、株式会社で、しかも店頭登録企業です
 日本銀行は民間企業です
2.日本で一番預金の多い銀行は、郵貯銀行です
 約180兆円です
 三菱東京UFJ銀行の約100兆円と比べてもその巨大さに驚かされます

郵貯銀行問題は
1.財政投融資の原資の一つになり、その運営が不透明
2.民でできることを官が後押ししている
 いわゆる「官による民業の圧迫」
3.経営実態が不透明である
4.天下りの温床となっている
5.効率化が遅れている
6.特定郵便局制度の運営が不透明
7.職員の労働実態が不明
8.不祥事・苦情等の対応がお役所的
9.税金を払っていない
などなど、推測すればいろんなことがあるのではないかと思われます(あくまでも推測です)

こういった問題を100%民営化すれば解決できるといううのが「郵政民営化」だったのでしょう
はたして、これで諸問題が解決するのでしょうか

1.「民営化は政府が関与しない!」と誤解をしている人が多かったようです
そのため、ほかの金融機関に比べ、やや放置状態になっていたような気がします
①竹中さんが評価されていた「クレジットカード事業」などはその典型例です
 郵便局を利用する人に、いまさらクレジットカードが必要なのでしょうか・・・・・
 もし積極的に推進されたら、規模の小さなあるいは知名度の低いクレジットカードはひとたまりもありません
(そういう意味で小規模事業者を淘汰しようというものだったのかもしれません)
いわゆる提携カードで十分だったはずです

②郵便局の店舗で、保険と貯金をセットで売っていくのですから、保険代理店も大きな影響を受けてしまいます
「すべて自由競争だからやむを得ない!」というわけにはいきません
郵便局は、ある意味、日本最大の保険代理店になる可能性があります
簡易保険のように限定的な商品ならやむをえませんが、有名保険会社の生命保険・がん保険・医療保険を売り始めたら、利用者利便が向上する以上に食を失われる人たちが増えてきます

2.民営化しても、この巨大な銀行は、他の金融機関を圧迫する状況は変わりません
100兆の単位の銀行が、暴れたらいい気に根ざした小さな金融機関は経営が持ちません
・・・・そういう意味では、信用金庫などの金融機関の淘汰がますます進みます(そこが狙いなのかもしれません)

3.財政投融資には向けないが国債を買う、公共債を買う、事業債を買うというのがゆうちょ銀行の裁量に任されるようになった日ことに思いを馳せてください
おそらく預金者の手の届かないところで意思決定がなされるようになります

メガバンクと同じなんだからいいじゃないか!というご意見があるかもしれませんが、資金が集まった経緯・事情を考えると放置できません

4.銀行の従業員のコンプライアンスルールはかなり高いものがあります
ゆうちょ銀行の方にそれがないとは言いませんが、聞こえて来る「サービス残業」の話とか、店舗の防犯状況をみるとかなり時間がかかります
みなさんが郵便局に期待されるイメージと少し距離があります
※防犯とは強盗に襲われない ということだけではなく、犯罪を防ぐという意味です

さてさて、民主党政権になり、郵政民営化にブレーキがかかりました
1.郵政民営化は、「経営を民」にすることだけが目的になってしまったようなところがあります
2.国民が育てた企業ですので、国民から見て透明度の高い経営を求めるのがまず先です
透明度が高まれば、諸所の問題も解決しやすくなります
3.今回の日本郵政の社長等の人事を批判される方も多いのですが
天下りそのものを否定するからこういうことが問題になるのです
①誰がするか!から何をするか!を明確にすることが優先です
②手続きを透明にするために誰ならできるか!ということが優先です


ゆうちょ問題のキーワードは
1.経営の透明性!
2.量的な規模縮小!
です
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