「デノミ」が議論されないわけ。。。。

小生は、一言居士のようなところがあります
「日本航空」問題しかり、「デノミ」政策しかり。。。。

日本航空の話は、なんとなく「会社更生法適用申請」の方向で話が進んでいますが、
「デノミ」のほうはさっぱりですね

これにはわけがありそうです
それは
１．経済政策としてなんとなく安っぽい
２．北朝鮮がやったように強権発動のようなイメージがある
３．前例が頻繁にない（わかりにくい）
４．経済政策として品格がない
５．預金封鎖とか両替停止と勘違いしている節がある
６．新聞記者（マスコミの人）が勉強していない
などなど、あるようですが
最大の理由は、マネーローンダリングです
いわゆる本人確認の問題です

①かつて、選挙が近くなると割引国債とか割引金融債が動くと言われました
②今も、政治家には巨額の資金の話が絶えないようですね
③アングラマネーの存在というのもあります

ですから、ある意味、デノミは「わかっているけど触りたくない」という方が多いのでしょうね
教科書的には、今こそデノミのチャンスですが。。。。。。

タグ：デノミ マネーローンダリング 資金洗浄

コメント 2

仮に、「デノミ」政策が議論されるとしましょう。
やはり、日銀が決定するのでしょう？

日銀は、総裁、副総裁以下審議委員９名ほどが「奥の院」に篭って、メモも議事録も取らず行われえる政策委員会で、政策金利等の決定をする、と聞いております。

では、彼等の中から誰かが「デノミ」の実行を提唱するとしましょう。
ここで決まったら、「即実行」で、財務省や金融庁へは事後報告なのでしょうかね？

本日付け日経新聞のマーケット欄で、日本の「デフレ」は１９９４年の第三四半期に始まり、過去１５年間に渡り、日銀は何も対策を講じて来ていない、と厳しく論評されております。

その中でも、先に挙げた９名程の政策委員会の誰も「日銀の役割」を正確に理解していないからだとしております。

大方は、０金利政策で羽根をもがれた状態で小規模な「量的金融緩和」しか打つ手が無いと思っている輩か、もしくは、金融機関へのコントロールしか目が向かない輩の何れかしかいないのでは、と論じております。

もしそうであれば、「デノミ」が議論される可能性なんか微塵も無いのではないでしょうか？

今、日銀に望むならば、ドンドン銀行券を刷って市中銀行に押し込んで、ジャブジャブの金余りの状況で意図的にインフレを起こすしかないのでは？と思いますよ。

かつて、バブル期に札束が竹やぶに捨てられたような状況になれば、マネーロンダリングなんかも意味無くなりますよ。

円安も追いつかないくらいのスピードで「インフレ」が進むとしたら、それこそ、「デノミ」の出番が到来するのではないでしょうか？
by 伴睦 (2010-01-14 11:13) 

伴睦 様

毎度のことながら鋭いご指摘をありがとうございます

「意思決定を誰が（どこ機関）がどのように行うのか」という点については、小生の視野の中にはありませんでした

ただ、過去、「デノミ」が議論された時には、日銀よりも政府首脳の意向が強く働いたようです
（通貨についいての法律）
○通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律
http://www.ron.gr.jp/law/law/tsuuka.htm
○日本銀行法
http://www.boj.or.jp/type/law/bojlaws/bojlaw1.htm
（デノミについての論文）
○円のデノミネーション」の経済分析（三菱総研）
http://www.mri.co.jp/PUBLICITY/PAPER/1999/rp99112400.pdf
などを見ても、方法論（意思決定手続き）は、言及されていないのかもしれません
この点は、小生の浅薄な知識では限界があるようです

ただ、
１．日銀が発議をするというよりは、マスコミ・世論等々に期待ムードが高まれば、より現実的のものとなってくるのではないでしょうか

２．日銀券増発によるインフレについては感心しません
なぜかというと
①政策的にデノミを行うのであり、反動で円安とか物価上昇が起こる可能性がある
②一部で、イスラエルによるイランの核施設空爆の噂もあります
もし、実現したら、石油高騰が予想されます　その際は、インフレを越えてスタグフレーション（景気低迷下の中の物価上昇）を誘発しかねないかもしれません

正攻法による需要創造の一助としていわゆる「デノミ」を行うのがいいのではないかと考える次第です

紅葉
by beni_ha (2010-01-15 00:27)