SSブログ

「ヒュンダイ」が日本を撤退したという記事が教えてくれるもの [裏づけのない経営学]

昨日(平成22年3月10日)の、日経新聞朝刊のトップニュースは「有力外資 相次ぎ日本撤退」というものでした
内容的には、
仏:ミシュラン(CATV)
米:リバティグローバル(CATV)
英:プルーデンシャル(生命保険)
仏:カルフール(スーパー)
韓:現代自動車(ヒュンダイ)
伊:ヴェルサーチ(衣料)
米:オフィスデポ(オフィス用品)
が原則、撤退したり販売を停止(部分対応を含む)するというものです

この記事が教えてくれるのは
①各企業とも破綻して撤退するのではない
②日本でのビジネスの難しさ
③日本でビジネスをするよりももっと魅力的な市場がある
④日本のそれなりの企業の壁は堅かった
ということなのでしょう

上に掲げたこれらの企業は、国際的には世界を代表する企業です
SONY越えを達成したと言われるサムスン電子なども早々と日本から撤退しています

逆の見方をすれば、
①日本で勝つやり方と日本以外の国で勝つことは別のこと(方法論が別)
②日本企業が他国で普通に勝つには、日本と同じやり方では難しい
ということも教えてくれています

ただ、自動車の売れ具合を、小生が訪問したことがある国や映画に出てくる場面を感覚的に見渡せば
①ベンツ
②BMW
③ポルシェ
④フォルクスワーゲン
は、普遍的に高級車のようです

ヒュンダイ(現代自動車)の車が、日本を席巻するようだと、日本の産業構造は大きく変わるのではないかと思っていましたので、ほっとしたというか、なぜか複雑な気持ちです

大型バスの販売は継続するということですから、なにか特別なことがあるのでしょう
韓国製の乗用車を自ら運転するのは嫌だけど、バスならメーカーのことなんか気にして乗ったことがないのでどこの国のどのメーカーのでも構わないということなのでしょうか?

たとえば
①日本の観光バスが国産であっても、それが日野・いすゞ・三菱ふそうなどとメーカー名を認識されてお乗りになったことはありますか?
②外国で(たとえば韓国で)観光バスに乗る時に、そのバスのメーカーを確認されたことはありますか?
などということを考えたら興味深いですね

あるいは、着ているシャツやセーターなどの衣料品でも
英語で、made in china とか made in korea と書いてある時は、特段気にならないものが、中国語や韓国語(ハングル)だけで書いてあったら気になったりしませんか?

ひょっとして、あなたの会社のビジネスは
A:日本だけで身の丈に合ったビジネスを目指している
B:日本で人気(好調)なので、海外に進出したい
C:日本で人気(好調)なので、海外から買いに来ている(オファーがある)
と分けることができるなら、A.B.Cどのタイプですか?

今回の外国企業の撤退話は非常に示唆的なのかもしれません


なお、
今からおおよそ1年前のことです、こんな記事を書いていました
あわせてご笑読ください

「日本の車の正念場。。。(あなたは韓国の車に乗れますか?)」
http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2009-02-08
(抄)
昨日の日経新聞(朝刊)に、意外なことがでていました
皆さんはお気づきになられましたか?

「観光バス 現代自、日本で販売 ウォン安生かす 国産より2割安」
と言う記事です
すなわち、「ヒュンダイが日本市場にバスを投入する」と言うことです
ヒュンダイの自動車は、日本以外では相応に売れています
値段も安いし、性能・デザイン等々もそれなりなのに、なぜかしら、日本では売れないようです




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 1