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民主党株式会社を審査する (あなたなら「融資」しますか? 「ひと、もの、かね」をチェックしてみよう) [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

古くからある企業のようですが、1年ほど前に、「商品」が見直されて急に人気が出てきた企業です

ところが最近「商品」の人気に陰りが出てきて、「お金を貸してください」と申し込みがなされました

さぁ、みなさん!どうしましょう
融資判断をするのは皆さんです

少しだけポイントを整理しましょう
「ひと」「もの」「かね」+α などをチェックしながら、
①将来性
②ここの商品は安心して買えるのか
③赤字の垂れ流しは止まるのか
などと思い浮かべながら考えてみませんか

ひょっとしたら、あなたの会社と似てるかもしれません

1.「ひと」について

①経営陣について

かつては他の会社の創業者筋の方が社長でした
でも、おぼっちゃまですから、人に頼りっぱなしです
何か発言したかと思えば、頓珍漢で前言撤回のようないい加減な人でした
数ヶ月前に、「私は引退します」的に奥に引っ込んだのに、何やらまたうごめいています
その論理は相変わらず迷走調です

よくある話ですが、過去経営に失敗された大御所経営者は、なぜか豪邸に住んでいらっしゃいます
私財を投げ打ってでも再建なさるお気持ちはおありですか?

後継社長は、どちらかといえば、正義派・社会派筋の方でした
一兵卒で議論なさっていた時は、なかなかの論客でしたが、トップに立ったらなんだかふらふらされています
上げ底の議論が、露呈し始めました
まるで、青年課長がいきなり社長になってしまったようです

②取締役の皆さんはどうかと言えば、若くて学究肌の方が多いようで、腰を据えた「現場感」が乏しいようです
・株主総会を欠席してタレントの結婚式に出席した人
・取締役会を早退してテレビに出演したり、ツイッターで一部のものに情報を漏えいしたり、こそこそ動いている人もいます

③かつては役員だったのに、今は少し距離を置いている営業本部長はどうでしょうか?
・営業をやらせれば彼の右に出る者はいません
・かつては別の会社で営業担当専務をなさっていた人です
・ただ、胡散臭さは天下逸品です
・取り巻きも「こわもて」の方が多くて、なんだか怖いくらいです
・腕力で営業をなさるのを得意とされている皆さんです
・一時的には商品販売も息を吹き返すのでしょうが、そのうちまた販売不振に陥ることが想定されます

④新入社員や若手の方はどうでしょうか?
・理屈よりも営業のたくましさに惹かれてしまうかもしれません
・自分の営業を助けてくれるのは誰なのか!などと考えて「理屈よりも現実」を見比べて戸惑い気味です

2.「もの」について

一年前は、「活きのいい商品」を売っておられました
しかし、最近は、不要な部品やサービスが付いていたりで、基本的な機能はそれほど優れモノでもないようです

こわもての営業部隊は、
・こんなにいい品物なんだから売れないのがおかしい
・理屈ばかり言っているから売れないんだ
的に、経営陣にブーイングの状況です

よく見ると、他社の商品のほうがよく見えてきたりします
この調子では、こわもての営業部隊がどんなに声を荒げても、売れ行きの希望は限定的です
他社製品のほうが、機能強化やサービス向上が進み始めているのではと錯覚してしまいそうです

3.「かね」について

かつては、「経営の合理化に努めます」とバラ色の青写真を描いていらっしゃいましたが
やっぱり、「コストがかかるので、売価を値上げさせてください」と宗旨替えです

「借入金は必ず減らします」と頭を下げていらっしゃったのに、気がついてみたら
①「そんなこと言いましたっけ!?」
②「それは売り上げが回復してからのことです!!」
とでもおっしゃりたいようです

特に営業部隊の方は
①まず売上ありき!
②もっともっと交際費を使わなくちゃ
という具合で
③他社の製品よりも悪い品物を押し売ろうとされています

4.「情報」及び「ディスクローズの状況」はいかがでしょう

いったいこの企業は
①どこから情報を取って
②どんな情報を発信されていらっしゃるのでしょうか?
③誰が責任を持って情報を流していらっしゃるのでしょうか?

マスメディアを見るたびに、無責任な発言が跋扈しています

ディスクローズも不十分です
あの話題はどうなったのですか?
①前回の経営危機に陥ったことなんかもうお忘れなのでしょうか?
②不透明な財務内容(粉飾)
③不良在庫の数々

この点の責任を取って退任された前社長が、
「そんなことはもう忘れた」
「この一大事にそんなことは言ってはおれない」
「自分が社長になった大恩人が意を決したのだから応援しなければいけない!」
とおっしゃっていらっしゃるようです


5.審査にあたって。。。。

融資審査をなさる皆さんは、
①株主ではありません
②この企業の役員でも社員でもありません
しかし、
③重要な消費者です


小生なら、
A:条件を付けてお金を貸す
B:融資を拒絶する
C:このお金は他の企業のためにご融資する

この選択を冷静に行います
おそらく無条件な融資はしません

かつて経営に失敗した旧経営陣の再登場は早すぎます
いかに営業ありきでも、いつか来た道を歩くだけです
「昔はよかった」的な懐古的な議論に騙されたら危険です
「消費者はこんな商品を求めている」というその消費者像が見えてきません

新経営者になってまだ数カ月です
企業は社長一人で動いているわけではありません
「ひと」「もの」「かね」の有機的な連合体です
そこで「先行き」(将来)を占うのです

①最近はトラバーユも簡単になりました
②気がついたら、優秀な幹部や若手社員がいなくなってしまうかもしれません
③商品にも目新しさがありません
④販売手法も旧態依然に戻ろうとしています

基本は大切ですが、

「上げ底の基本」や「さわやかさのない雄弁なだけの基本」は危険です

みなさんのような賢い消費者はどんな洗濯(選択)をなさいますか

このままでは、大きな不良債権を抱え込んでしまいます
おそらく、こわもての営業部隊が表に出た企業は、時計の針を昔に戻すだけで、さらに経営内容を悪化させます
社長が1年に3回も変わる企業に信用など置けません!!








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