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「がれき」という言葉が一人歩きしていないか [へっぽこ評論家。。。。「なぜ?」]

一昨日の追悼式典は、心打たれるものでした。

ご遺族の方の言葉を聞いていると涙が自然とこぼれてきました。
ある日突然こんなことになるなんて、そして誰も責められないけど、その思いは「無念」なのだろうと。。。。


一夜あけた昨日は、「がれき問題」がクローズアップされていました。
確かに「何とかならないのか」とか「何とかしてあげたい」というのも本音です。

ただ、野田首相や細野環境相がいろいろおっしゃってもよくわからないのです。
「被災がれきの広域処理」というイメージがよくわかないのです。


現地を訪れたら、きっと大変さも実感できると思いますが、だれもが現地を訪ねたわけでもないのですから
すこし説明がいるのではないでしょうか。。。

中には放射能云々という本音も見え隠れしてしまう人もいらっしゃるでしょう。


環境省のホームページによると、
がれきの量は、(平年の産業廃棄物の排出量に換算すると)
岩手県で11年分、宮城県で19年分だそうです。

現地の人のご意見の中には、「がれきがあるとあの津波被害を思い出してしまう」とおっしゃっているものもあります。

ただ、100年に一度の天災です。
心情的なものだけで、「がれき処分」を進めて行こうということには少し違和感が残ります。

どなたも協力には吝かではないでしょう。
しかしながら、

1.がれきはいったいどんなものなのか?

2.がれきはどう利用できるのか?

ということがよくわかりません。
「とにかく引き受けてくれ」というのでは、やはり納得がいかない人も多いのではないでしょうか?

たとえば、

1.津波に遭遇した低地の埋め立てに利用できないのか?

2.石油の代わりに燃やせないのか?

3.産業資材として活用できないのか?

とも考えてしまいます。


受け入れ側の立場から言えば、

1.「捨て場所」ということだけなら、反対意見も生まれてしまいます。

2.いったいどんな風に移動するのでしょうか?

3.分別はしないのでしょうか?

4.そういうことも含めて受け入れてほしいということなのでしょうか?

5.どういうタイムテーブル(スケジュール)で処理するのでしょうか?

6.阪神大震災の時はどうだったのでしょうか?


急ぐことは確かに必要かもしれませんが、
情緒的に対応するだけではなく、もう少し「理屈」が欲しいような気がします。




<2012年6月3日(日)追記>

この日放送された テレビ朝日系「報道ステーションSUNDAY]では、震災被害に遭った岩手県大槌町で

①がれきで盛土
②そこに広葉樹を植林

する姿を映していました。

宮脇 昭 (S3年生) 横浜国立大学名誉教授 頭が下がります。


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