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国債の格下げが教えてくれること。。。。(あなたの会社も同じです) [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

先日の新聞(たとえば、2012年5月23日の日経新聞)によれば、欧米系のフイッチという格付機関が日本国債の格下げを行ったようです。

従来のAA-(ダブル・エー・マイナス(最上位から4番目))から、A+(シングル・エー・プラス)に一段階引き下げた」ということのようです。
 この結果、チリ、中国、サウジアラビアと同じ格付けだった日本国債は、エストニア、イスラエル、スロバキアなどと並ぶことになるそうです。
当然のことながら、お隣の韓国よりも2ランクも低いのです。

理由はと言えば、「国債の発行に歯止めがかからず、信用を維持できるかどうかのリスクが高まっている」ことだそうです。

具体的には、
①日本の債務残高がGDP=国内総生産に対して2倍を超え、世界で最も比率が高いこと。
②財政赤字削減に向けた取り組みが遅れている。
③政治的なリスクに直面していること。
④政府が目指す消費税率の引き上げは、法案成立に向けた国会審議の見通しが不透明なこと。
などが指摘されています。

なお、格付けの見通しも「安定的」から、今後引き下げの可能性がある「ネガティブ」に改めているようです。


国債の格下げがあったからと言って、私たちの日常生活に急には大きな変化はないと思われますので、新聞やテレビなどのマスコミも、そう深刻には受け止めていないようです。


韓国よりもチリよりも低いのか! という違和感もあります。


格付会社に勤務していた友人が、昔、教えてくれたことがあります。

同じ財務内容なら、経営者の資質や経営の状況が判定を左右すると。。。。。
「日本という国の経営ぶりはこの程度なんだ」と理解する必要があります。


さて、あなたの会社はいかがですか?
現在の財務内容が良くても、
①借金が傾向的に増えていて、その水準も高い。
②経営陣に勢いや安定感がない。
ということであるのなら、

ひょっとしたら、将来的には、企業としての信用力が思いもよらない状況を引き起こしているかもしれません!

CIMG0483.JPG



参考までに、
ムーディーズ Aa3  (ダブルエー・スリー)   ・・・・・ 上から4番目
S&P     AA- (ダブルエー・マイナス)  ・・・・・ 上から4番目






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