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「国民生活を守る」のではなく「国民生活を向上させる」という視点で考えたい [鈍感日本人への警鐘]

「人類の進歩と調和」
この言葉をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。。。。。
ある世代以上の方にはご記憶の方も多いと思います。

1970年(昭和45年)、大阪で開催された日本万国博覧会のテーマです。

太平洋戦争に敗北し、戦後復興から高度経済成長をテーマに成長を遂げてきた日本も、この後、公害問題等々、進歩へのコストを払いながら、今日に至っています。


さて、昨今、一部の政治家の中には、「国民生活を守る」を声高におっしゃる方がいらっしゃるようです。
確かに、今の生活すら守れないようなら「何をかいわんや!」ということかもしれません。

先日、ある古老と話をしました。御年80歳。
「苦しかったけど、今はいい時代だ。これからの人たちのことを考えるとどうなることか」と。。。。

私の遠縁にあたり、友人の父親です。
そういうこともあり、子供のころから、彼の生活ぶりを傍らから見てきました。
ご夫婦で毎日汗を流して働いてこられました。

最近まで、孫も同居した親子三世代暮らしでした。
今は、その孫もみなさん巣立っていき、曾孫も生まれています。
傍で見るからに「お幸せなご一家」です。

今も軽トラックを運転し、病院に、買い物に、農作業にとお元気です。
持病はあるものの体調も問題ないようです。

彼は、「消費税増税賛成」派です。
社会保障云々という人が多い中、お年寄りの方々には「増税賛成派」が多いような気がします。
なぜかというと、彼らはそれなりの生活基盤を作りこんでいて、かつ、いざと言えば国のセーフティーネットが充実している世代だからです。

そういう話がぐちゃぐちゃになりながら、今の政争があるようです。

テレビによく出演される有名政治家の地元の方がおっしゃいました。
「テレビではああ言っているものの、彼の地元の取り巻きは出来が悪い」
「地元の取り巻き」とは、経営ぶりに課題の多い中小企業経営者のことのようです。
彼らの権益を守り便宜を図ることが政治家の重要なお仕事になってしまっていることへの批判です。
タイミングが合えば、総理大臣にでもなりかねない政治家への痛烈な批判です。

「国民生活を守る」とだけおっしゃる政治家、マスコミ、評論家のみなさんへお願いです。
「国民」という前に「あなたの御一族の未来はいかがですか」という問いに答えながら議論を進めてほしいものです。


こういう話は、皆さんの身近な部分でもありそうな話ではないでしょうか。。。。。

たとえば、企業経営でも、保身ばかりで、将来の企業の姿を考えない経営者・経営幹部の姿にダブってしまうこともあります。




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