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ある老舗企業の倒産・・・・なぜ破産を! [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

数年前担当していたある企業が自己破産の申し立てをするということを伝え聞きました。


その町では有名な老舗企業です。
資産もそれなりにあります。

確かに、数年前にはもうすでに、
①マーケット環境が大きく変化していてビジネス的には取り残されつつあった。
②経営者は真面目な方だけども、やや頑固な面もある。
③後継者として長男さんが家業を継いでいた。
④頼りになる「番頭さん」もいない。

そんな企業でした。

本来なら、資産処分や営業拠点の整理等を行うことで、経営のスリム化あるいは廃業も可能だったはずです。

ひょっとしたら、
①スパッと整理することが潔い
②後世に負担や苦しみを残したくない
③人に言えないトラブルを抱えている
などということもあるかもしれません。

当時から気になることはありました。
①このままでも今後の発展可能性はない。
②後継者は、人柄はいいものの、経営者としての厳しさ・しつこさはまだまだ未熟。
③入り婿のオーナーも、創業者ではなく、本当の厳しさや創業のたくましさはご存じない。
そして、
④オーナーは、経営上の悩みとか憂いを感じさせる表情をなさりながらも、一度もご相談をなさったことはない。おそらく「相談相手もいなかった」様子です。
⑤ある日、ポキッと折れてしまうことはないのか。。。。。という不安も感じることがありました。
(お酒が入ると、別人のようなところもありました)



銀行の担当者として、「なぜ直言しておかなかったのか!」と今更ながらに悔やまれます。


こういう老舗で資産がある企業にはなかなか言いにくいものがあります

「旦那さん・・・・銀行には腹を割って話してみませんか!」







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