保険の見直しと入り方(医療保険①:保障のチェック) [保険の話]
保険を考える時、一番わかりやすそうでわかりにく保険がこの医療保険です。
そういう心理状態を狙ってテレビのCMもできているようです。
かつては、「生命保険」に入院特約として付けていたものを、最近では単独の保険として売っているものです。
それはそれでいいのですが、次のような考え方もあるのではないでしょうか。。。。。
1.医療保険=病気の時の保険にもかかわらず、病気の程度のイメージが人によって違う。
一言でいえば、いわゆる「盲腸」の手術のようなものは、費用負担も少なく、また「病気だという認識も少ない」と言えます。
この程度の病気・入院・手術の時の費用をカバーするものなのか?
それとも、末期がんとか脳梗塞で障害が残るような状態になるといった病気を想定しているのか?
ここのところを曖昧にしたまま、あれもこれもといって特約を付けていると、「なりもしない病気のために高額の費用を負担する」ということが生まれてしまいます。
ちょうどカフェテリア方式の食堂で単品をたくさんトレーに乗せていると、結構高い食事になってしまうようなものです。
2.最近のCMを見ていると、「通院」とか「5日以内の入院」というのに光が当たりすぎです。
この程度のことなら、費用負担も心理的な不安もあまりないと言えます。
どこかのCMのように「必要ない。必要ない。」という状況かもしれません。
モラルハザードの上からも、入院を前提としない「通院」には保険は出ません。
「入・退院」前後の「通院」にしても、日数的には多くありません。
もし、「毎日通院する」ようなら「入院すればいい」だけのことです。
また、何年も医者通いをしても、2か月に一度くらいの通院ならいつまでも通院給付金が出るわけでもありません。
そう考えると、「通院」というのはそうそう意識しなくてもいいのかもしれません。
ただ、地方にお住いで、たとえば新幹線を使って通院をするとか、泊まり込みが必要という人は経済的な負担も重いかもしれませんが、かなり例外的です。
そういう時のためには、積み立てで「なんでも貯金」でもしておいたほうがいいかもしれません。
3.医療保険の効用は、
①重病の時の経済的な負担を支援する。
・・・・重病なら、入院も長期化し、付添いにも費用が掛かります。
②健康保険の利かない「差額ベッド」料金をサポートしてくれる。
・・・・差額ベッドを使わなければ、「入院給付金」がそのまま融通の効く余裕資金になります。
③病気になって喜ぶ人はいませんが、「保険に入っていたのがせめての慰み」という効果はあります。
・・・・家族中が暗くなったとき、タクシーに乗ったり、家族で食事に行ったりと、少しだけ贅沢をしても罪悪感がなくなります。
というようなことでしょうか。。。。。
病気にもなっていないし、医者でもないし、治療法もよくわからないのに、細かな特約をつけすぎてがんじがらめの保険人生を送る必要などないのです。
4.がんと宣告された時が典型的ですが、いわゆる「診断給付金」という一時金をもらうことで、なんだかほっとしたりします。
私の場合は、若い時にがん保険に数口入っていたので
100万円×〇口=〇百万円 の一時金を手にしました。
さすがに、何もいいことがなくても、気持ちが安らいできました。
細かな特約はつけていませんでしたし、入っている保険がいづれも古かったのですが、さすがに「金銭的には安心して治療が受けられる」というレベルのものでした。
一日10,000円の差額ベッド料金が必要だとしたら、100万円の診断給付金は、100日分の差額ベッド代になったりするのです。
抗がん剤治療しかりです。
5.保険屋ごときに医療を語られてしまったら、医療現場が混乱してしまいます。
もし、保険のセールスの方が医療の話をされ始めたら、
①あなたはお医者さんなのですか?
②実際に、病気になった人、もらわれた人はなんておっしゃってましたか?
というような質問を返してみることも必要です。
保険をもらう時のことも知らないでセールスしている人が多いような気がします。
6.もし「医療保険」に入るのなら、あるいはチェックするなら、
①「長期入院」「手術」という一番費用が掛かることを主目的に想定しておくこと。
おそらく最近は入院は短いですが、これも年齢によることが多いようです。
やはり、
・高齢者は入院期間が長くなる
・脳梗塞は入院期間が長い
ということを念頭に入れておくといいのではないでしょうか。
※かつての保険は、
・入院については、「5日以上の入院で5日目から出る」といった入院日数に制約があるものが一般的でしたが、最近の医療保険は、「日帰り入院」または「一泊以上の入院」なら出るようになりました。
「5日以上の入院」から出るという保険なら、5日入院しても1日分しか入院給付金が出ないという保険会社が多いようです。
・「手術」についても、最近は「公的医療保険制度連動型」と言って、領収書に「手術」と書いてあるもののほとんどの手術に「手術給付金」が出るようになりましたが、古いタイプの保険は88種類の手術に限定されていたりします。
そこは見直しのポイント事項になったりします。
②がんや脳梗塞などは、やはりお金がかかりますし、心理的な安らぎのため「診断一時金」が出るような保険がいいかもしれません。
③いわゆる「先進医療」は健康保険がききませんから高額になります。
「先進医療特約」だけはきちんとつけておいたほうがいいようです。
ただ、
・「先進医療」のできる病院は特定されていること
・「がんだけの先進医療特約」をつけている人も多い
という点はよくチェックしておいてください。
がん保険の「先進医療特約」では、給付例の多い「白内症治療の『多焦点レンズ装着』」には、保険は出ません。なぜかというと、「がん」の治療ではないからです。
とりあえず「医療保険の保障」の考え方にだけ光を当ててみました。
入る時期、保険料の水準、保険料の払い方等々は別の機会に触れることにしましょう。
そういう心理状態を狙ってテレビのCMもできているようです。
かつては、「生命保険」に入院特約として付けていたものを、最近では単独の保険として売っているものです。
それはそれでいいのですが、次のような考え方もあるのではないでしょうか。。。。。
1.医療保険=病気の時の保険にもかかわらず、病気の程度のイメージが人によって違う。
一言でいえば、いわゆる「盲腸」の手術のようなものは、費用負担も少なく、また「病気だという認識も少ない」と言えます。
この程度の病気・入院・手術の時の費用をカバーするものなのか?
それとも、末期がんとか脳梗塞で障害が残るような状態になるといった病気を想定しているのか?
ここのところを曖昧にしたまま、あれもこれもといって特約を付けていると、「なりもしない病気のために高額の費用を負担する」ということが生まれてしまいます。
ちょうどカフェテリア方式の食堂で単品をたくさんトレーに乗せていると、結構高い食事になってしまうようなものです。
2.最近のCMを見ていると、「通院」とか「5日以内の入院」というのに光が当たりすぎです。
この程度のことなら、費用負担も心理的な不安もあまりないと言えます。
どこかのCMのように「必要ない。必要ない。」という状況かもしれません。
モラルハザードの上からも、入院を前提としない「通院」には保険は出ません。
「入・退院」前後の「通院」にしても、日数的には多くありません。
もし、「毎日通院する」ようなら「入院すればいい」だけのことです。
また、何年も医者通いをしても、2か月に一度くらいの通院ならいつまでも通院給付金が出るわけでもありません。
そう考えると、「通院」というのはそうそう意識しなくてもいいのかもしれません。
ただ、地方にお住いで、たとえば新幹線を使って通院をするとか、泊まり込みが必要という人は経済的な負担も重いかもしれませんが、かなり例外的です。
そういう時のためには、積み立てで「なんでも貯金」でもしておいたほうがいいかもしれません。
3.医療保険の効用は、
①重病の時の経済的な負担を支援する。
・・・・重病なら、入院も長期化し、付添いにも費用が掛かります。
②健康保険の利かない「差額ベッド」料金をサポートしてくれる。
・・・・差額ベッドを使わなければ、「入院給付金」がそのまま融通の効く余裕資金になります。
③病気になって喜ぶ人はいませんが、「保険に入っていたのがせめての慰み」という効果はあります。
・・・・家族中が暗くなったとき、タクシーに乗ったり、家族で食事に行ったりと、少しだけ贅沢をしても罪悪感がなくなります。
というようなことでしょうか。。。。。
病気にもなっていないし、医者でもないし、治療法もよくわからないのに、細かな特約をつけすぎてがんじがらめの保険人生を送る必要などないのです。
4.がんと宣告された時が典型的ですが、いわゆる「診断給付金」という一時金をもらうことで、なんだかほっとしたりします。
私の場合は、若い時にがん保険に数口入っていたので
100万円×〇口=〇百万円 の一時金を手にしました。
さすがに、何もいいことがなくても、気持ちが安らいできました。
細かな特約はつけていませんでしたし、入っている保険がいづれも古かったのですが、さすがに「金銭的には安心して治療が受けられる」というレベルのものでした。
一日10,000円の差額ベッド料金が必要だとしたら、100万円の診断給付金は、100日分の差額ベッド代になったりするのです。
抗がん剤治療しかりです。
5.保険屋ごときに医療を語られてしまったら、医療現場が混乱してしまいます。
もし、保険のセールスの方が医療の話をされ始めたら、
①あなたはお医者さんなのですか?
②実際に、病気になった人、もらわれた人はなんておっしゃってましたか?
というような質問を返してみることも必要です。
保険をもらう時のことも知らないでセールスしている人が多いような気がします。
6.もし「医療保険」に入るのなら、あるいはチェックするなら、
①「長期入院」「手術」という一番費用が掛かることを主目的に想定しておくこと。
おそらく最近は入院は短いですが、これも年齢によることが多いようです。
やはり、
・高齢者は入院期間が長くなる
・脳梗塞は入院期間が長い
ということを念頭に入れておくといいのではないでしょうか。
※かつての保険は、
・入院については、「5日以上の入院で5日目から出る」といった入院日数に制約があるものが一般的でしたが、最近の医療保険は、「日帰り入院」または「一泊以上の入院」なら出るようになりました。
「5日以上の入院」から出るという保険なら、5日入院しても1日分しか入院給付金が出ないという保険会社が多いようです。
・「手術」についても、最近は「公的医療保険制度連動型」と言って、領収書に「手術」と書いてあるもののほとんどの手術に「手術給付金」が出るようになりましたが、古いタイプの保険は88種類の手術に限定されていたりします。
そこは見直しのポイント事項になったりします。
②がんや脳梗塞などは、やはりお金がかかりますし、心理的な安らぎのため「診断一時金」が出るような保険がいいかもしれません。
③いわゆる「先進医療」は健康保険がききませんから高額になります。
「先進医療特約」だけはきちんとつけておいたほうがいいようです。
ただ、
・「先進医療」のできる病院は特定されていること
・「がんだけの先進医療特約」をつけている人も多い
という点はよくチェックしておいてください。
がん保険の「先進医療特約」では、給付例の多い「白内症治療の『多焦点レンズ装着』」には、保険は出ません。なぜかというと、「がん」の治療ではないからです。
とりあえず「医療保険の保障」の考え方にだけ光を当ててみました。
入る時期、保険料の水準、保険料の払い方等々は別の機会に触れることにしましょう。
2014-01-06 06:00
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