「もったいない図書館」(福島県矢祭町)に行ってきました。 [旅紀行・県民性の謎]
先日、福島県矢祭町にある「もったいない図書館」に行ってきました。
ずいぶん前から、「暇になったら行こう」と思っていたところだったのです。
天気予報を見ながら、晴れの日に、休館日の月曜日を避けて、などと以前から漠然と「行こう」と思っていたのです。
期待にたがわず、興奮してしまいました。
蔵書数は46万冊だそうです。
日本全国の皆さんから、いらない本をいただいて並べてあるのですが、どの本もとてもきれいです。
司書さんとお話をしたら、
①皆さんが「きれいな本」(または「きれいにした本」)を送ってくださった。
②送料は、送り主負担。
③返してほしいと依頼を受けたのは1冊だけあった。
・・・・「親の形見の本を間違って送った」ということで、特定できる理由もあったのでお返しした。
④受付は、「送り主名」と「冊数」だけしか記録しなかった。
(どの本を誰から寄贈されたかは不明)
⑤「誓約書」等はいただいていない。
⑥一番たいへんな作業は、
・書架に並べること
と、
・除菌(消毒)すること
だったそうです。
受付のテーブルの横には特注の消毒器が置いてありました。
※やはり、お子さんが読むことが多いので、「清潔」には気を配っている。
⑦新しいものは書架だけで、建物は、かつての武道館を転用した。
※「武道館」は床もしっかりしているので好都合だったとか。。。。
などという話を教えていただきました。
※中学生のグループが勉強をしていました。
話している間も、何人ものお客さんがお見えになりました。
不思議なのは、女性ばかりでしたが。。。。。
「団塊の世代が本を捨てるタイミングにうまく発想された」んだなとつくづく思ってしまいました。
見渡すと、
〇マンガの単行本もおいてありました。
〇地域事情もあり、
「被爆」「原発」「チェルノブイリ」に関するコーナーもありました。
この「矢祭町」は、
・「住基ネットに加盟していない」
・「町会議員さんも日当制」
・「子育て支援に手厚い」
というのが有名です。
司書さんによれば、
前の町長が、民間企業出身で、町の行政運営に「企業経営」の考え方を積極的に取り入れたことから今がある。
と総括なさっていました。
昨日は、「手作り絵本のコンクール」の作品が展示されていました。
壁を見たら、「子ども司書認定証」が貼ってありました。
行政組織における「知恵」と「工夫」を垣間見ることができました。
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