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「ブラックな企業」と「ブラックな仕事」 [仕事についてのエトセトラ]


友人がブログで「ブラック企業」のことを書いていました。


なんでも、甥御さんが「ブラックっぽいのか、過剰勤務を強いているよう」な企業で働いているらしいとか。
その企業は、甥御さんがどうしても働きたかった会社だったようですが、親御さんの話では「近隣の県への出張が多く、帰宅が深夜になる。それでいて、出勤は普通通りというので、疲れ果てて、体重も激減、体力の限界に近い」らしいとのことのようです。

友人曰く、「どうやら『ブラック企業』は身近にあった」とのこと。


その企業は上場企業らしいので、いわゆる「ブラック企業」と総称していいのか迷うところですが、今の世の中の尺度では、確かに「ブラックな働かせ方」という部分に入るかもしれません。


私自身のことを振り返ってみると、

〇朝まで徹夜した
〇始発電車で出勤
〇ほぼ毎日終電で帰宅
〇会社に泊まったこともある
〇休日も出勤したことも
〇家に仕事を持ち帰ったことも
〇当然のことながら、いわゆる「サービス残業」

という時期もありました。

当時は「ブラック」という言葉がなかったこともあったせいか、「しんどい」「疲れた」と感じることもなかったような気がします。

今でいえば、まさしく「ブラックな働き方」だったかもしれませんが、そうかといって「ブラック企業で働いている」という自覚も不満もありませんでした。

おそらく今ならこんな働き方をしていたら「注意」を受けてしまうでしょう。



今回の安倍首相の内閣改造の大きな目玉として「働き方改革」というのがあるようです。

記者会見では、

その最大のチャレンジは、「働き方改革」であります。
〇長時間労働を是正します。
〇同一労働同一賃金を実現し、
〇「非正規」という言葉をこの国から一掃します。
〇最低賃金の引上げ、
〇高齢者への就労機会の提供など、
課題は山積しています。

今回新たに働き方改革担当大臣を設け、加藤一億総活躍大臣にその重責を担っていただきます。加藤大臣のもと、「働き方改革実現会議」を開催し、塩崎厚労大臣と緊密に連携しながら、年度内を目途に「働き方改革」の具体的な実行計画を取りまとめてもらいます。そして、スピード感をもって実行していく考えであります。

と安倍首相自らおっしゃっていました。


少し気を配りたいのは、

①企業そのものが、コンプライアンスに反した「ブラック企業」なのか?

②一部の従業員の働き方にシワが寄った「ブラックな働き方」になっているのか?

をきちんと見分けなければいけません。


私のように「待遇が保証され」「ステップアップの途中経過」と考えるものには、「厳しい働き方」が苦にならず、また、「そういう時期があったからこそ今がある」などと考えてしまうこともままありますので、この「働き方改革」の着眼点はよく考える必要があります。

特に、
●「同一労働同一賃金」あるいは「正規非正規」と言った待遇上のテーマ
●「長時間労働」「サービス残業」と言った労働環境上のテーマ

を丁寧に区分けしながら課題解決を図っていく必要がありそうです。


「人材の育成」「仕事の熟練化」が軽視され、「公務員」や「正社員」ばかりが優遇されるようなことにならない配慮をぜひともお願いしたいと思います。


他方で「働く人の質的レベル」が低下するようなことのないような工夫も必要ではないでしょうか!


今もし「ブラックな働き方」をしている人がいらっしゃるのなら、「とにかく睡眠時間を確保する」ことも一番に考えてあげてください。
体調を崩してしまったら何にも変えられません。


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