小選挙区制が地方を丸くさせた [どう受け止めたらいいのか]
地方に行くと感じることがあります。
「地方が静か」だということです。
少子高齢化あるいは過疎の影響が多いのかもしれませんが、「勢い」がありません。
そういう時に耳にするのが(失礼ながら)「地方議員の出来が悪い」ということ。
なんだかんだと言っても地方は保守主導の色彩が非常に強いところです。
小選挙区制の結果、地域の国会議員が一人になってしまい保守系の地方議員には色や派閥もなくなり「仰せの通り」になってしまっています。
●かつては保守系議員の間で競争があり知恵を絞る人が多かったようです。
●あるいは国労、自治労、林野、私鉄総連等々の労働組合の変化も見逃せません。
そういう結果何が起きているかというと、
●地方議員が「NO」を言いにくくなっている。
●地方議員の議員たる政治目標が希薄になっている。
●地域の活性化という名前が「お祭り」や「観光地」を増やした。
ということになり「補助金さえもらえば」のところもあるようです。
何のための「補助金」かもわからず、「国とのパイプが太い」という粉に塗されたままの評価がまかり通っている地域もあります。
地方の皆さんがうすうすお気づきになり始めました。
「ちっとも豊かにならない」
と。
にもかかわらず地方マスコミは「いいね!」ばかりです。
批判を忘れたマスコミは「百害あって一利なし」の様相を呈してしまいます。
「種は撒くけど花の咲いたのを見たことがない」
そういう地方もあるのです。
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