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本業はコストがかかる [裏づけのない経営学]


利益の出ている企業でも利益部門・赤字部門の別があります。

気になるのは「本業」が儲かっているかどうか?


かつて担当したある問屋さんのこと。

銀行出身の財務部長曰く「うちはこんなに儲かっている」と。
しかし決算書を見る限り「本業」は大赤字で何年か赤字が続いたままです。
黒字部門(稼ぎ頭)は「家賃収入」と「投資収入」だったのです。

「本業を何とかしないといけないのでは」と提案したにもかかわらず、他の銀行が平身低頭で「お金借りてください」とくるものですから「聞く耳持たず」の状態でした。

そうこうするうちに「バブル」もはじけ「投資部門は大赤字」となってしまいました。
その投資も銀行借り入れに頼っていたものですから、結局「本社ビルの売却」そして「破産」ということに。


「本業」はコストがかかるものです。
設備投資
人材の投入
が収益にかかわらず行われています。


将来性に賭けるだけの資金力はあるのか?
本業のコストカットはどこまでできるのか?
ということが決め手になってしまいます。


こういうことは経営者の方だけでなく従業員の方でもわかるものです。

こういう企業に遭遇した時に私が申し上げたのは、
別会社でやりなさい~収支が明確になります
損失予算を組み立てること~赤字の垂れ流しをやめ見切りをつけるルールを作ること
です。


地方創生などの補助金で運営されている組織の決算書を見ていると、「補助金が売上欄に計上」されていたりする組織もあります。
これでは素人の方にはなかなかわかりにくいものです。
「われわれは儲かっている」と勘違いなさっている場合もよくあるものです。








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