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「平準化」を考えよう [仕事についてのエトセトラ]


「このイベントは経済効果が12億円」というような話を聞くことがあります。

「すごいなぁ!」とお思いの方に一言。

A:ほんの数日で12億円稼ぐイベントという経済政策

B:毎月1億円ずつ稼ぐ経済政策(年間12億円)

とではどちらがいいのか?ということ。


政治家やマスコミは、Aの「数日で12億円」選ぶ方が多いようです。
ビジネスの現場にいらっしゃる方は、Bの「毎月1億円」を選ぶ方が多いようです。

「毎月1億円」を選ぶ事情はと言えば、

1.お仕事というのは1年単位で考えるものです。
数日だけ働いてあとは気ままにというわけにはいかないのが実情です。

2.数日で12億円を稼ぐご商売というのは、
「雇用」も「設備投資」も12億円を意識して準備しなければいけません
ところが「毎月1億円」をコンスタントに稼ぐご商売の場合は、
「雇用」も「設備投資」も1億円を意識して準備すればいいのです。

ホテルや旅館のような宿泊ビジネスをイメージしてください。
「数日で12億円」の場合は、部屋も従業員さんの雇用も12億円に備えることが必要です。
結果、
数日のために過大な設備投資が必要になります
一時的に「従業員」さんを増やさなければいけません

こんな経営が長続きするでしょうか?
①は必要以上のコスト負担
②は非正規で熟練度の低いしかも無理な雇用
をしなければいけないということになってしまいます。


知事などの行政トップが「イベントを仕掛け」マスコミが「経済効果はすごい」と吹聴する時には「胡散臭いこと」と考えてみましょう。


ビジネス成功の秘訣の一つは「平準化」を意識したものであることです。
「一攫千金」
「盆と正月が一度に来たよう」
なビジネスは必ず息切れします。

●熟練従業員さんも育たない
●休暇が取りづらい
等々、ビジネスのキモでもある「いい人材」も居つかない状態になってしまいます。





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