SSブログ

地方分権の主張は危うい(末は博士か大臣か。。。。②) [少し政治的な話を。。。。]

元気な知事や市長さんや元市長さんを中心に「地方分権」の議論が盛んですね
一人の有権者として、それからそれなりに地方暮らしをしてきた経験から、地方分権のことを書いてみましょう

最近、「地方分権」と声高い言われていますが、少し不思議なことは
1.「地方分権」もいいけど、地方分権が徹底されないため、その結果、現在の地方行政のどこにどんな問題があるまたは起きているのでしょうか?
・・・・・「地方分権」という言葉ばかり独り歩きしていて、何がどうなっていて、何がどうなるのかよくわからないのが実情です
地方分権が認められると、どんなことがよくなるのでしょうか?

2.そもそも国会議員であれ、県会議員であれ、市会議員であれ、一定の有権者の利益代表です
・・・・・国会議員に比べ、マスコミ等の監視の目も行き届いていない中で、地方に権限を増やす(委譲する)ことが果たしていいことなのでしょうか?

3.地方では、いろんな業界団体があります そういう団体の総会等々には、必ず、議員さんがお見えです 中には「顧問」という方もいらっしゃいます  「私が皆さんの力になる」が常套句です
・・・・・それは当然のことでしょう こういう業界団体の後押しで選挙に当選されたのですから

4.宮崎県のような地方の県は、地方分権が得策なのですか? たとえば、宮崎県だけが道路を作っても、隣接する大分県や熊本県や鹿児島県は協力してくれますか?
・・・・・九州の地図を見ればわかりますが、大分、熊本、鹿児島の3県は、わざわざ宮崎県に抜ける必要はありません
頂いた財源は、各県内の一番有益なところに集中投下するはずです
地方分権は、地方にとっては、逆に、不利益になってしまうという皮肉も起きてしまいます

5.地方のお役所は、本当に細かな仕事がいっぱいです 権限が降りてきたら、きっとパンクして機能不全になるはずです
・・・・・あまりにも細かな仕事が多くてグランドデザインを描く暇も余裕もないのではないかと思います

6.おそらく各県にはコンサルタントがいっぱい居座ることになり、本末転倒なことが起きてしまいそうです

7.首長(「くびちょう」というらしい)が選挙で変わったりする可能性は、国よりもすごく高いですね 
・・・・・中には、「地方分権」と言いながら、途中で投げ出してしまた人もいます こんな不安定な政治体制で「分権」が可能なのでしょうか

たしか、学校の教科書では「しゅちょう」と読んだと思うのですが、最近は「くびちょう」と読むのですね。。。。

考えると不安がいっぱいです
テレビのニュースを見ていますと、すごくカッコウがいいのですが、実益とか実現可能性はいかがなものでしょうか

総選挙を前にして、××党のマニフェストがいいとか悪いとかと議論されていますが、はっきり言うと、民主党の「まず無駄の排除」という方が現実的です

まず、地方の役所の組織・公務員の仕事の仕方・地元の住民の皆さんの長期的視点に立った意識の向上のほうが先ではないでしょうか

小生は東京都に住んでいて、石原知事はよくやっていらっしゃると評価しています わかりやすいのがいいですし、暮らしやすい街になっています
しかし、都会議員・区会議員の方が誰で、どんなことをなさっているのかよくわかりません
国会議員の方ですらよくわかりません

そういう石原知事ですら、銀行員の小生から見たら無謀としか言いようのない「新銀行」を作ってしまいました あれだけのお金を投入するのなら、別のやり方はあります あったはずです


小生が、時々政治的な話をするのは
①基本的に好きだから

②個人的に政治や行政に何度も不愉快な目にあったから

ということと
③金融の現場にいて、行政を見ているとばかばかしいと思うこともすごく多いからです

④民間企業の生死をかけた必死の仕事ぶりに比べれば、いわゆる公務員さんの仕事ぶりが緩いという事実を知っているからです

今こそチャンスです
景気は悪いのかもしれませんが、暮らしのレベルは高水準です
こんな時にこそ、日本の将来をよく考えた方がいいかもしれません
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0