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デフレを心配する前に。。。。。(産業革命の水平移動) [少し政治的な話を。。。。]

週末のテレビを見ていたら、「デフレが大変だ!」というような番組を流していました
経済関係の評論家に加え、検察出身の方までもが「デフレは大変だ!」とおっしゃっていましたから、本当に大変なのでしょうね

小生のように、煙草もお酒も飲まず また、ゴルフせず(止めた)、目立った交際もせず、のんびり気ままに暮らしているものから見れば、「物価が安いのはありがたい」ことです

デフレのことは以前書きました
[本]「デフレはよくないのか?(デフレ、インフレ、消費飽和論)」
http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2009-09-13
正しいかどうかは別として小生の意見はこの記事をご笑読ください

たしかに
景気の悪化→物価の下落→企業収益の悪化→雇用の削減→景気の悪化という悪循環に陥るリスク
を考えたら、これでいいのか!という気にはなります

ただ、「物価が下がるのが悪い」的に犯人探しをしていても景気は好転しません

少し考えてみましょう
1.モノ(サービス)を作っている人たちは誰で、その悩みは何か?
2.モノ(サービス)を売っている人たちは誰で、その悩みは何か?
3.モノ(サービス)を買っている人たちは誰で、その悩みは何か?

もし、すべてが日本だけの閉鎖社会で行われているのなら、物価を上げたなら有効でしょうが、
①品質も相応で、価格も安い世界中のモノが流入している
②買い手は安いものを求めている
と考えたら物価の上げ下げだけで、このデフレ現象に立ち迎えるとも思えません

まるで、かつてアメリカへ攻め込んだ日本のように
日本へは中国などの低価格国の物資が流れ込んでいます

そんな時、アメリカはどんな対策をとったのでしょうか?
かつての標準的なアメリカの役割を日本が奪ったように
今は標準的な日本の役割を中国などのアジア諸国が担っています

鎖国をするのなら話は別ですが
質や価格において、比較優位のモノ(サービス)をマーケットに出していかないと、この問題は解決しません
足下の経済対策としては、デノミなどのように、おカネの流れを変えることも必要です

デフレが大変と言いつつ、対策のない不安視ばかりが多すぎるような気がします
対策がないから、政治が悪いということに議論をすり替える人も多いようです

観光とかで来日している外国人(特に中国の人)を見かけると、みなさんウキウキされています
①日本人に高いものを売りつけようとするのではなく
②日本人に品質のいいものを売る
③日本のお金を使わない層に自分のお金を使わせる
④日本人に、今必要なものを売る
⑤外国人に品質のいいものを売る
⑥外国人に大量に売る
ということを心掛けてほしいものです

産業革命は、技術移転・品質の向上・価格の低下を伴って、後進国に移っていきます
この流れを止めることはできません

この流れとは違う儲け方をしないと、日本国内でのデフレの流れは止まりません。。。。
この流れとは違うお金の流し方をしないと、日本国内でのデフレの流れは止まりません

もし、石油や農産物などの資源が急騰しない限りは。。。。。

[本]
「今こそ『デノミ』を。。。。」
http://beniha.blog.so-net.ne.jp/2009-02-03
こんな記事も書いてみました。。。。ご笑読を!
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伴睦

今年2月3日のブログで「デノミ」を奨励されていましたね。
間のブログを読んでいないのでご容赦願います。
しかし、2月の時点で「デノミ」を取り上げられたのは感心致しました。
ただ、論旨は「内需の拡大」を目的とするものと理解致しました。
私は、今日のデフレ対策として「デノミ」は奇策ではないかと感じております。
「デノミネーション」はスーパーインフレの対応策のように思われている節があるのですが、単なる通貨単位の変更です。
切り下げもあれば、切り上げもあります。

100円⇒1円に切下げて、近年富に庶民の財布に貯まる5円玉や1円玉を無くすのもおもしろいのですが、いっそ、1円⇒100円に切り上げてみては、どうでしょう?
物価は100倍になりますが、庶民の所得も100倍、株も為替も100倍・・・・
「景気は消費者の気分次第」という観点から見れば、良かれ悪しかれ、現状の「閉塞感」を打開する契機になること間違いなしです。年収200万円が2億円になって、牛丼が38,000円になる訳です。株や為替も、流通していない「銭」の単位で未だ取引が行われている訳ですから理にかなっているといえばそうです。

これは、あくまで、景気高揚の「奇策」であって実際の貨幣価値が変る訳でもなく、謂わば、ある意味、「仮想インフレ」を演出することが目的となります。
よって、為替レートについては、別途、交換単位を作れば良いだけです。例えば、1X-en=10,000円とか。
かって、日本で「デノミ」が検討されたのは第二次中曽根内閣時に1ドル=100円を前後する状態で、国威の象徴のように叫ばれた経緯がありますが、コストと混乱を理由に頓挫した訳です。

日本の経済成長、つまり、GDPを押し上げるものは「家計の支出」と「民間企業の投資」と「政府の支出」と「輸出による外貨の獲得」であります。内需が低迷する中、望むべきが「政府の支出」であります
「デノミ」が伴う多大なコストと混乱こそが、国内のあらゆる産業において需要を拡大させ、雇用を生み出すのです。
同時に、「政府の支出」の拡大への大儀が見出せます。

封建社会から社会主義や共産主義の流れの中に生まれた、かってのマクロ経済の分配と循環の法則も、ソ連崩壊と中国の変貌によって、その真価に多くの疑問が投掛けられる現状、日本は世界で初めて「デノミ」による通貨切り上げを行った国となってもいいんじゃないでしょうか。


by 伴睦 (2009-11-26 11:34) 

beni_ha

伴睦さま

ロマンあふれるコメントありがとうございます

小生は、経済の奥の奥を存じ上げないものですから、いわゆる「奇策」をプレゼンスしてしまったようです

さて、デノミについては歴史的に、
①その効果を疑問視する意見が多いのも事実のようです
②国威発揚の方策としてご提案なさる方もあり
③消費者心理の効用(高揚)を提言される方もあったり
④コストアップや混乱を危惧されるご意見も多いようです

ただ、
1.従来より、自民党:相沢英之議員、民主党:岩國哲人議員(いずれも当時)などを中心に政治テーマになさっていた国会議員もいらっしゃった

2.01年10月21日に新潟県長岡市で開かれたタウンミーティングの際、当時の竹中経済財政担当相は「経済的には気分一新の効果がある」等の発言をなさっているようです

なお、1999年11月に三菱総合研究所が「「円のデノミネーション」の経済分析」という論文を発表しています 時代背景は微妙に異なりますが興味深いものです
http://www.mri.co.jp/PUBLICITY/PAPER/1999/rp99112400.pdf


by beni_ha (2009-11-26 23:04) 

yasu

買いたいものが安くなる、という相対価格の下落と、一般物価の下落であるデフレとの区別もついていないトンデモ論。「私はこれだけ馬鹿かつ不勉強な人間です」ということを世間に向けて発表しているような内容です。
デフレ、つまり一般物価が下がれば賃金や株価(配当)が見合って減少するので、「物価が安いのはありがたい」とはなりません。

しかも、ただの単位変換に過ぎないデノミに対して
>デノミなどのように、おカネの流れを変えることも必要です
なんて言ってしまうのは、阿呆にも程があります。


by yasu (2011-05-31 15:12) 

beni_ha

YASU 様

コメントありがとうございます。

YASU様がどういうお立場の方なのかよくわかりませんのでなんと申し上げればよいのか戸惑ってしまいますが、浅学である旨ご指摘されるのもごもっともかも知れません。


さて、物価下落の件ですが、見方を変えて、
一般物価が上がれば、給料が上がり所得も増える ということが言えるのなら、物価上昇も大歓迎です。
そんな風にうまくいくのでしょうか。。。。


そして、デノミの件についてですが、ご指摘のように「ただの通貨単位の変更」かもしれません。
ただし「新札の発行」とは異なり、かなりの波及効果があるのではないかと思っております。

もし、
①貴殿が「タンス預金」をお持ちでしたらいかがでしょうか?
②コンピュータ・システム等々の関与度が高いお仕事をなさっていたらいかがでしょうか?

など、個別具体的にお考えになったら、「物が動く⇔お金が動」くと言う図式が見えてくるかもしれません。



by beni_ha (2011-05-31 18:19) 

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