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企業はどうして倒産するのか?…その3 (企業は歳を取らないはず。。。) [裏づけのない経営学]

2.少年少女時代
企業には少年少女の時代がありません
支出は自分の意思で行い、収入(資金)は親から貰うというわけにはいかないのです。

少年少女が学校に行く時、国等から「奨学金」というのをもらうこともありますが、それだけでは暮らしていけないはずです。

企業に置き換えれば、「国等の補助金」がよく似ています。
でも、補助金だけでは企業は生きていけません
あるいは、制度融資とか利子補給と言った借入サポートの制度はありますが、所詮「借金」です
返済の必要があります。

※民法第6条第一項(未成年者の営業の許可)
 一種又は数種の営業を許された未成年者は、その営業に関しては、成年者と同一の行為能力を有する。

と定めてあり、余談ですが、「営業」に関しては、未成年者といえども「成年者」として扱われます。

3.青年時代
企業活動が軌道に乗り、
①売上が費用を上回る。
②結果として利益が残り、資金の蓄えもできる。
③法人所得税も払える。
ようになってくるのがこの時期です。

「儲かってくる」と実感できるようになります
ただ、儲け(利益または資金余剰)を、
①将来投資への蓄えとする。
②足下の投資に向ける(工場・店舗・機械などの増設等)。
③配当を行う。
④従業員に賞与を払う。
⑤従業員を増やす。
⑥交際・遊興費に使う。
などなど、この時期の資金の扱い方で企業の寿命が方向づけられてしまいます。

起業は、相談に乗ってくれる人やアドバイスしてくれる人は多いものですが、人の親のような親身度では比べようもありません
ここで、
①放蕩したり、落伍したりしてしまうと、応援してくれた方々も去って行ってしまいます。
②新製・商品開発という勉強を休んだリ怠ると、進級できないばかりか、「おしまい」(退学)になってしまうこともあります。

4.壮年時代
起業力がついてきたときこそが壮年時代です。
①収入と支出のバランスがよくなる。
②蓄えが強固になってくる(自己資本が充実する)。
等が計数上で把握できるようになります。

併せてこの時期には、
①人材が育ってきます。
②上場(公開)することも視野に入ってきます。
③後継体制を漠然と考えたりします。

他方で、
①投資リスク(過大投資、無意味な投資等)。
②新商品未開発リスク。
③風評リスク。
④組織崩壊リスク。
⑤現場喪失(爆発など)リスク。
⑥損害賠償リスク。
などが水面下で芽を出そうとし始めます。

きれいな花の咲く新芽と毒芽をこの時に見分けるのも企業経営者の仕事の一つです

実は、企業には老年時代はありません
あるとしたら、企業は個人のものと思っていらっしゃる経営者が老いてしまうことです。

企業は歳を取らないのです
たまたま創業した日から年数を経て経験が豊富になったにすぎないのです
時間軸と同じ歩みをしている限り歳はとらないのです

時の流れを忘れた経営者は、企業の活動や成長を止めてしまうことがあるかもしれません
あるいは企業経営は自分一人しかできないと思いこんでしまうかもしれません

そういうときに倒産の兆しが生まれてくるのです。それが倒産を招くのです


もし、企業が老けたと思うときがあるのなら、

ひと:人事の老化。
もの:製品・商品の老化、設備の老化、技術の老化。
カネ:死に金の発生~不良債権(焦げ付き)の放置、実態のない未収金・仮払金の放置、人件費の不適正配置。
等々を見直すことが必要かも知れません。



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