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林業では雇用は救えない (林業よりは農業) [裏づけのない経営学]

8月19日(木)のテレビのニュースの話です

(報道ステーション(テレビ朝日)の「【特集】コンクリートから緑へ…林業にかける徳島県の試み 」を寝ぼけ眼で観た感想です)

林業を見直し、若者の雇用を吸収しようという話です
①日本の山林の保全
②地域の活性化
③雇用拡大
というバラ色の話を想定しているような様子を徳島県の事例で報じていました
徳島県知事も必死で頑張っていらしゃるようでした

小生の感想です

1.林業の現場は典型的な3K職場である(「きつい」(kitsui)「汚い」(kitanai)「危険」(kiken))

2.林業の黒字化には時間がかかる (植林後の収益計上まで長期を要する)

3.木材のマーケットは限定的
①住宅需要は伸び悩む・・・・人口減と木造住宅の減少
②材木には地域性がある・・・・その土地にあった木材が建築資材には有用(伐採後も木材は生きているので、自然環境があった土地で使うのがよい)

4.林業に必要なのは人の頭数ではない
機械化
・・・・ただただ人海戦術で取り組むのではなく、
・森林での作業機械を作る(木材を輸出するよりも、この機械を輸出することを考えた方がよい)
・機械操作のできる作業者を増やす
②マーケット創造
・・・・「住環境をよくする」という発想
③ロマン
こそが必要

5.今山林に必要なのは針葉樹ではなく広葉樹

6.戦後の造林運動の結果は芳しくない

また、
7.森林セラピーを唱える地域の山中も「高速道路」が無防備に走り、騒音・排気ガス対策等が放置されている

というようなことが指摘できます
もし
①自然と向き合う
②雇用創出
ということであれば、日本にあった「農業の産業化」こそ、ロマンある雇用創出の場となると思います

もっともっと農業を見直すべきです
もっともっと農業を高度化するべきです
もっともっと企業としての農業を作っていくべきです

たとえば
農業(農ビジネス)に簿記やリスク管理やマーケッティングを導入しましょう

①休んでいる土地はかなりあります
②マーケットは海外を含めかなりあります
③日本人の暮らし方もかなり変わってくるでしょう


[ひらめき]
奇しくもH22年8月26日(木)日経新聞 「ニッポンの農力」の中で、
経済同友会副代表幹事の 数土文夫氏(JFEホールディングス相談役)は、

「農業に消費者の視点を」と題したインタビューで、

日本の農業の課題として
①農業政策の当事者が
・政治家
・農林水産省
・生産者代表としての農業協同組合
だけの議論で終わっている
産業の発展に必要な消費者の観点がまったくない

②効率性がまったくない
資本効率や生産性などの改善度合いがまったくチェックされていない

③貿易自由化の問題だ
政府・与党、農水省、農協は何の行動もとろうとしていない
等々を指摘されている






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