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フランチャイズ契約の切れた偽物レストラン (あるデパートのレストラン街で発見したこと) [企業経営の風景・裏付けのない経営学]

近年は、東京や大阪などの有名なお店が日本全国の主要都市に立地するようになりました。
東京ともなると、日本全国のいろんなお店があるものです。

そんなお店の中で、関西にある某レストランは小生の好きなお店の一つです。
大阪勤務の時に発見して以来、東京のお店を見つけたので、それ以来よく利用するようになりました。


先日のことです。
お昼御飯でも食べようと、部下を連れて、都心にあるデパートのレストラン街のその店に行きました。

昼時だと言うのに何かが違うのです。

まず、客が並んでいません。
最初はラッキーと思いこんでしまいました。
(「お客様は正直」と後で痛感いたしました)

何かが違うのです。
メニューが、以前と変わっています。

店員さんに聞くと、ある一部分を除いて、以前と同じだと言うことです。
しかし、なんだか変です。
まず、似たようなメニューですが、なんだか違います。
①見かけは似ているのですが素材が違います。
②値段も違います。以前より高くなっています。
③素材の品質もなんだか悪くなっているようです。
④口にしてわかりました。美味しくないのです。
品質も味も落ちたにもかかわらず値段設定だけが高くなっています。

食器だけは、以前と同じですが、お店の雰囲気まで微妙に違っているようです。
店員さんもなんだか違っています。

店員さんは、「以前と変わっていません。」の一点張りです。

食事が終わって、レジで聞いてみました。

「この店は本当にあのお店なのですか?看板もレシートも同じだけど、味も素材も値段も違うし。。。。」

パートだと言うレジのおばさんが教えてくれました。
「実は、フランチャイズ契約が切れているようです。ただ、このデパートとの賃借契約が残っているので営業しているのです。」と。。。。。


後刻、このレストランチェーンのホームページを見たら、店舗一覧にこの店が載っていないのです。
このレストランチェーンに電話をしてみました。
「そのお店とは契約は解消しており、関東には今は出店していない」とのご回答です。

ドンキホーテのような正義感のもと、このデパートに電話してみました。
このデパートのホームページには、以前と同じくこのお店の名前が載っています。



「お客様相談室」と言うところに電話が繋がれ、ご担当の人が言うには、「このレストラン街を運営する関連会社の担当から電話をさせていただく」と言うことで、「電話番号を教えていいか?」と許しを求めてきました。
さすがに有名デパートです。個人情報の取り扱いに配慮しているとのことでした。

しばらくして、ご担当の方からお電話を頂きました。
なんとなく電話の向こうから喜々とした雰囲気のお声です。(少なくとも小生にはそう感じられました)

「どうもフランチャイズ契約で本部と係争なさっているらしいようですが、今回、初めて私どもの知らない情報(フランチャイズ契約が切れている)や、料理が不具合である旨のお話を承りました。ありがとうございます。」
とのお話でした。


こんなこともあるのだと。。。
まるで、デパートにある「偽物レストラン」で食事をしてしまったようです。
しかし
①看板が同じ
②領収書にある店の名前もマークも同じ
なんだか不気味です。
文字通り後味の悪いレストランです。


おそらくこのお店はこのレストラン街から出ていかざるを得なくなるかもしれません。
もっといえば、この店の経営ぶりはきっと不安定のはずです。

こんな一等地に出店していたこのレストランチェーンの経営ぶりも芳しくないかもしれません。
そして、このデパートそのものも経営ぶりに黄色信号が灯っているのかもしれません。


確かに景気は悪いのかもしれませんが、経営ぶりに甘さやおかしなことがある企業はやはり課題が顕在化してきそうです。

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