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営業は「駅弁売り」に似ている  (「幕の内弁当」を売ったことはありますか?) [ご商売の無駄話(beni色のessay)]

営業担当の部下の成績があまり芳しくないので、彼女にアドバイスをしました。

「『幕の内弁当』を売るにはどうするのか。。。。。考えてみなさい」と



彼女は妙な顔をしていました。

「なら、駅弁にはどんなものがあるのか言ってごらん」と、次の質問です。

①釜飯
②柿の葉寿司
③かにずし
④いかめし

等々、いろんな名前が浮かんできました。

こういうお弁当はそれなりに売りやすいものです。
名前と内容が一致しているからです。


地域の特性などを織り込んでいけばそれなりに売れるものかもしれません。
あるいは、一時的に(たとえば、マスコミが取り上げる等々で)人気が沸騰することもあります。


では、幕の内弁当はどうでしょうか。。。。

どこの駅弁売り場にも「幕の内弁当」はあります。

ただ、メインデッシュが微妙に異なっているのかもしれません。
作り方が、洋風、和風、中華風と味付けが異なっているかもしれません。


では、「幕の内弁当」と営業手法とどこが似ているのか。。。

取扱い商品が、単品であるなら「釜飯」と一緒です。
「名は体を表す」状況です。


多種目販売を行うビジネスは、
①全体像を
②それぞれのバランスを
③その中のメインディッシュを
説明していくことが必要です。

おなか一杯の人には売れません。(たぶんいらないとおっしゃるはずです)
好き嫌いが激しい人にも売れません(必要じゃない人は見向きもしません)


①量目、
②品質(栄養価)、
③割安感、
④匂い、
⑤鮮度、
⑥包装
⑦温まり具合
等々、チェックポイントは多いのです。


部下の彼女の場合、幕の内弁当には必要かもしれないけど、「このお漬物がどんなに美味しいか」ということを、あまりにも熱心に説明しているようです。

お茶漬け屋さんなら、そういう説明もいいのでしょうが、「幕の内弁当」を売るときの決め手がぼんやりしてしまっているのです。


彼女の場合、100個のお弁当を、息の合うお客様に1個だけ売って満足してしまう営業スタイルだったのです。






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