「年金運用(GPIF)」の運用状況は? [どう受け止めたらいいのか]
「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」というのがあります。
確か私たちの年金資金の運用をやっているところです。
基本的な運用方針は、
「長期的な観点から安全かつ効率的な運用」を心がけており、必要なリターンを最低限のリスクで確保することができるような資産構成とし、運用しています。
具体的には、
1.長期的な観点からの運用
2.分散投資による運用
3.安全かつ効率的な運用
ということのようです。
どんなものに運用(投資)しているのかということは専門家の評価に任せることとして、近時は、「情報公開」ということで四半期に一度は運用状況が公表されているようです。
最近では、16年8月26日に「平成28年度第1四半期運用状況」が公開されています。
それを受けた形で、新聞やテレビなどのマスコミでも報道されています。
私が見たテレビのニュース番組では、
公的年金の積立金を運用するGPIFは、「今年4月から6月期の運用損益が5兆円を超える赤字だった」と報じています。
※フリップだけ見ると、
「5兆2,342億円のマイナス」
「2四半期連続の赤字」
「14年10月以降 累積収益額 ▲1兆962億円 ”初の赤字転落”」
などと心配な表現が続きます。
ご担当の方の記者会見では、
原因は「急激に円高ドル安が進行し、市場関係としてはよくなかった」
とおっしゃっていました。
テレビのフリップは続きます。
「16年4-6月期収益額 国内株式 ▲2兆2,574億円」
「16年4-6月期収益額 外国株式 ▲2兆4,107億円」
「16年4-6月期収益額 外国債券 ▲1兆5,193億円」
GPIFでは、
「短期間の赤字はすぐに年金の給付に影響しない」
との見解ですが、
こういう公表の仕方では、原因は「市場(マーケット)のせい」ということになり、ズルズルと損失が膨らむ可能性もあります。
ところで、
1.「公的年金の積立金」というのはどういうものだったんだろうか?
2.「収益額」を表すときには、
「株式」「債券」「為替」「オフバランス取引(先物、オプション等)」などの運用種類ごとに
①利息・配当収入
②売買損益
③償還損益
④評価損益
などを個別に内訳を公表する方がわかりやすいはずだと思うのですが、その点もよくわかりません。
※「長期保有」のみなのか?「短期売買」もやっているのか?もよくわかりません。
日本のGPIFが株式運用を行うことで、「株式の値下がりリスクを支えてくれている」のだとしたら投資家には心強い限りです。
GPIF理事長のコメントを見ると、
2016(平成28)年度第1四半期の市場環境は、国内において物価下落基調が続く中、日本銀行の追加金融緩和が見送られたことから、ドル円は方向感に欠ける展開が続きました。6月に入ると、
①米国雇用統計(5月)が事前の予想を大きく下回ったこと
②英国の国民投票において欧州連合(EU)からの離脱という市場予測と異なる投票結果となったこと
などから、急激に円高が進むとともに、世界の株式市場は一時的に大きく下落しました。このため、4月から6月までの当法人の実績の収益率はマイナス3.88%となりました。
ということのようです。
確か私たちの年金資金の運用をやっているところです。
基本的な運用方針は、
「長期的な観点から安全かつ効率的な運用」を心がけており、必要なリターンを最低限のリスクで確保することができるような資産構成とし、運用しています。
具体的には、
1.長期的な観点からの運用
2.分散投資による運用
3.安全かつ効率的な運用
ということのようです。
どんなものに運用(投資)しているのかということは専門家の評価に任せることとして、近時は、「情報公開」ということで四半期に一度は運用状況が公表されているようです。
最近では、16年8月26日に「平成28年度第1四半期運用状況」が公開されています。
それを受けた形で、新聞やテレビなどのマスコミでも報道されています。
私が見たテレビのニュース番組では、
公的年金の積立金を運用するGPIFは、「今年4月から6月期の運用損益が5兆円を超える赤字だった」と報じています。
※フリップだけ見ると、
「5兆2,342億円のマイナス」
「2四半期連続の赤字」
「14年10月以降 累積収益額 ▲1兆962億円 ”初の赤字転落”」
などと心配な表現が続きます。
ご担当の方の記者会見では、
原因は「急激に円高ドル安が進行し、市場関係としてはよくなかった」
とおっしゃっていました。
テレビのフリップは続きます。
「16年4-6月期収益額 国内株式 ▲2兆2,574億円」
「16年4-6月期収益額 外国株式 ▲2兆4,107億円」
「16年4-6月期収益額 外国債券 ▲1兆5,193億円」
GPIFでは、
「短期間の赤字はすぐに年金の給付に影響しない」
との見解ですが、
こういう公表の仕方では、原因は「市場(マーケット)のせい」ということになり、ズルズルと損失が膨らむ可能性もあります。
ところで、
1.「公的年金の積立金」というのはどういうものだったんだろうか?
2.「収益額」を表すときには、
「株式」「債券」「為替」「オフバランス取引(先物、オプション等)」などの運用種類ごとに
①利息・配当収入
②売買損益
③償還損益
④評価損益
などを個別に内訳を公表する方がわかりやすいはずだと思うのですが、その点もよくわかりません。
※「長期保有」のみなのか?「短期売買」もやっているのか?もよくわかりません。
日本のGPIFが株式運用を行うことで、「株式の値下がりリスクを支えてくれている」のだとしたら投資家には心強い限りです。
GPIF理事長のコメントを見ると、
2016(平成28)年度第1四半期の市場環境は、国内において物価下落基調が続く中、日本銀行の追加金融緩和が見送られたことから、ドル円は方向感に欠ける展開が続きました。6月に入ると、
①米国雇用統計(5月)が事前の予想を大きく下回ったこと
②英国の国民投票において欧州連合(EU)からの離脱という市場予測と異なる投票結果となったこと
などから、急激に円高が進むとともに、世界の株式市場は一時的に大きく下落しました。このため、4月から6月までの当法人の実績の収益率はマイナス3.88%となりました。
ということのようです。
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