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成功者には「ゴールはない」 [成功した企業トップの15か条]

「既存店売上がもう一つなんですよ」


ある大手小売の全国チェーンの財務担当役員が私にお話しされた一言です。
これは「売上も順調で業績推移に不安がないですね」「何か課題はありますか?」と私が話しかけたことに対する説明でした。


大手スーパーなどでは、新規出店があると原則的には売り上げは増えます。
経営の素人なら「売り上げが増えた」と素直に喜べることなのですが、経営の当事者ならその「業績が生まれたプロセス」をとても重視されます。

つまり、「既存店(今までからある店舗)の業績」+「新規店(今期から新しく増えた店舗)の業績」の合計が会社(企業)全体の業績です。


冒頭の「既存店売上がもう一つ」というのは、「今までからある店舗の業績の鈍化・不芳」を「新規店舗がカバーした」ということを心配されたうえでの発言でした。


前年同期比」などと同じように、比べる対象を同じ条件にして分析をなさることを常になさっています。

※前年同期比は季節要因などの前提条件を同じにすることが出来ます。



優れた経営者の皆さんは、こういう難しい話をわかりやすくご説明してくださいました。

あるいは「うまく行ったあるいはうまく行かなかったプロセス」を何度も説明してくださいました。


私の経験では、「成功者は大きな声でよくしゃべる」という印象があります。

例えば、

得意分野に詳しいので思わず話が弾む

②「成功者にはゴールはない」かのごとく、「成功までのプロセスの説明」「課題の克服策」「次のステップ」等々話は尽きない

③周りの人に「経営の方向性」を周知するかのように大声で同じことを何度もおっしゃる

という特長もおありのようです。



ただ、こういう話というのは聞く側にもそれなりに準備が必要です。

なぜかというと、「成功者」は、

忙しい

自慢話ばかりをするのは気が引ける

同じことを聞かれるのはうんざり

なぜ、あなたにお話ししなければいけないのか?

という状況にあるからです。



ただ、聞く側は絶えず次のような質問を具体的に用意しておく必要があります。

なぜうまく行ったのか?

日本一の「富士山」に登った後はどこの山に登るのか?

※次のステップはどうするのか?

どんな失敗があり、どう克服したのか?

現状、どんな課題が残っているのか?

「あれはどうなった」のか?

※あれ=かつて注力されうまく行っていないこと

「商品寿命」と対策はどうなのか?

等々、成功して美酒に酔っていらっしゃるところに難題をぶつけるのです。

おそらく、こんな質問をしても詐欺師の方を除けば誰もご立腹されたりはしないはずです


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