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「歌舞伎町」のことを「夜の街」と呼んでどこが悪い [新型コロナ]

「新型コロナ」と言うのは、いろいろな切り口で批判の種を撒いてしまいました。

中には「それがどうした」と言うこともあるような気がします。
何か本質的な議論ではなく「批判のための議論」になっているようなところもあります。


例えば「夜の街」と言う呼び方。
新型コロナの感染の代表的なエリアとして「歌舞伎町」や「池袋」のことを「夜の街」と呼ぶのはよくないのだとか。
しかもそれが、小池都知事を批判する材料にもなっています。

批判理由としては、

感染拡大は「夜の街」だけのはずがなく、「夜の街」を袋叩きにしていれば、感染を名乗り出てくる人がいなくなるとともに、他地域に感染が広がっても気づかれなくなる。

「夜の街」を夜中に1人で歩いている時に時にマスクをして何の意味があるのか。

「夜の街」との呼称はあいまいな表現で風評被害につながる。

「夜の街」にある「コンビニ」や「ラーメン屋」や「居酒屋」さんまで感染源とみられてしまう。

と言うようなこと。


そして政府までもが、

夜の街」と言う曖昧な表現ではなく「社交飲食店」(14日)としていた表現を「接待を伴う飲食店」(15日)と呼ぶことにするようです。


不思議です。
「新型コロナ」の感染拡大防止の本質的な問題なのでしょうか?
守らなければいけない権利や利益はどんなことでしょう?


「夜の街」の中にある「コンビニ」や「ラーメン屋」さんや「居酒屋」さんであってもやはり人の行き来は普通の住宅街やオフィス街のそれとは違うはずです。
「夜のお店」を意識した「立地」に違いないはずです。反射的利益を受けていらっしゃるはずです。


皆さんは、東京の著名な繁華街である「銀座」や「赤坂」や「六本木」や「渋谷」や「新宿」や「池袋」などにどういう印象をお持ちでしょうか?

たしかに、昼間は、オフィス街であったり、買い物の街であったり、デートスポットである部分に光が当たる「街」もあります。「新宿」とか「池袋」もそういうところです。
そんなことから受け止め方が違う方々がいるというのは事実です。


ところが、昼間の「歌舞伎町」は「夜を待つ準備中の街」と言う風情が強く、やはり「夜」になると「ネオン」も「人の行き来」も輝いてきます。こういうところを「夜の街」と呼んで何か不都合があるのでしょうか?とても文学的な表現にも感じられます。


批判者の中には「新型コロナの感染源は、街全体の問題ではなく、個々の店の問題だから」とおっしゃりたい人もいらっしゃるのでしょう。

でも「渡り鳥」よろしくこういう歓楽街の特徴は人がいろいろな「お店をはしごする」という傾向があります。
ある歓楽街では、ホステスさんたちまでもが店店を行きかうようなところもありました。
「夜の街」と一般的に呼ぶことにそれほど大きな問題があるのでしょうか?
「夜」にもかかわらず「おはようございます」とあいさつする人たちがいるのは不思議ではありますが。


「東京」と言っても「繁華街」もあれば「住宅密集地」もあれば「限界集落」のようなところもあり、ひっくるめて「東京」と呼ぶのは適切ではないというのにも似ています。


つまり「夜の街」と言う呼称の曖昧さにこだわるあまり「夜の街」エリアの特殊性を見逃してしまうことにもなってしまいます。

いわゆる「夜の街」で「働く人」たち、あるいは「お客さん」の多くがこういう店に住んでいるわけではありません。
「寝るところは別の地区」「働くのも別の地区」と言うのが多いのも事実ですが、「東京」中でPCR検査などがフリーハンドで受けられない以上はやむをえないところもあります。
「感染者」を優先順位をつけて探すためにはやむをえないことではないでしょうか。


札幌「すすきの」のキャバレーの有名支配人で、著作も多い八柳鐵郎先生がご存命だったら、「今のこういう状況をなんておっしゃったなかなぁ」とふと思ってしまいました。

生前、キャバレーのホステスさんの採用面接をする時には「こういう仕事についたら普通の生活はできなくなるよ」と必ず念を押されていたというお話をされていました。

「派遣型風俗」いわゆる「デリヘル」などと言うお仕事のことをどう語られるのかなぁとも思ってしまいました。


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